[完成見学会レポート]アルスホームの完成見学会とは?

最終更新日:2023.11.30

完成見学会開催期間中の様子をレポートさせて頂きました。

住まいのテーマは「2つの庭が家族空間を包む家」。南側と北側にそれぞれ用途の異なる庭を設け、家族空間を挟み込むようにデザインいたしました。


(外構工事中です。完成が楽しみですね。)


「本日はよろしくお願いします。」

ご見学希望の際は、HPからの事前ご予約が必要です。
ご予約後、詳しい地図が担当者からメールで届きます。
当日は素足でのご見学はご遠慮いただいており、お子様がおられる場合は注意が必要ですが、1時間かけてゆっくりご覧いただけます。

それでは中に入りましょう。

まず気になったのは、玄関ホールを出てすぐにある手洗い。
トイレの手洗いが独立しているため、帰宅後の手洗いにも使用できますね。

続いてLDKへ。

お客様からのよくある質問として「ここは何畳くらいですか?」がありますが、実際の畳数をお答えすると「もっと大きいのかと」と驚かれます。
広さを感じる理由は、視線が外へと抜けるためです。
庭と室内との一体的な空間デザインは、アルスホームの住まいの特長の一つ。
外へ拡がる開放的な家族空間をご体感いただけます。



F様邸はご夫婦とお子様2人の4人家族を想定しています。
LDKにはたくさんの居場所がありますが、さらに庭があることで、外も家族空間として日常的に活用できそうですね。
お子様が元気に過ごすことができる工夫も感じられます。


住まいの見どころ

1つ目は、周辺環境に配慮した大開口と、南と北に配置した庭です。

サッシを開放すると、自然の心地よい風が南北に流れます。
南の庭は囲い庭とし、道路側からある視線への配慮がされています。
北の庭は田園側に開きつつも、建物の配置などの工夫により外部からの視線がほとんど入りません。
お子様の転落防止のため、視線が抜けるブロック塀が設置されました。


(北側の庭、軒下にあるウッドデッキ。目に優しい光と心地よい風でとても気持ちがいいです。)


2つ目は、ワークテーブルがあるセパレートキッチン。

ご兄弟やご親戚の訪問頻度が高いF様邸。
大人が複数人で作業しやすいようにと、ワークテーブルを採用されています。
また、キッチンを壁側にしたことで、油跳ね防止、空間を広く感じるといったメリットがあります。

ワークテーブルにはたくさんの収納の工夫が。
普段使いの食器類、ケトルや炊飯器、食品ストックなど、使用頻度に合わせて収納場所を決定し、インテリアを阻害しないすっきりとしたデザインを目指しました。
ゴミ箱の位置も計算済みです。

3つ目は、LDKに隣接したアトリエ空間。


この空間は無駄な装飾が一切なく飽きの来ないデザインとなっており、使う目的によって様々な形に変化します。
お子様が小さいうちはちょっとした寝室として。
幼稚園教諭の奥様のために家でも広々と作業できる創作部屋として。
ご両親が高齢になった時に受け入れることを想定して。
夫婦だけの暮らしになった時、一階だけで生活が完結できるような工夫として。
様々な使用方法、使用時期に対応できるよう、広さも程よく考えられています。

(アトリエから見た南の庭。居心地のいい空間です。)

収納や家事スペースの確認も忘れずに。


ダイニング収納と一体化したリビング収納は、子供たちの成長に合わせて使用できる形となっています。
「子供たちが自主的に片づけを行えるように」という考えから生まれたこの形は、リビングの壁面に収納スペースを設えることで無理なく自然に「決められた場所に戻す」という基本動作が身につきます。

家事スペースの特徴として、ランドリールームがあります。
コンパクトな室内には安定感のあるパイプが取り付けられており、一度に多くの量を洗濯、乾燥させることができます。
一般的な天井吊り下げタイプの物干し竿と比べてしっかりしていることや、二段に設置でき空間を有効利用できるというメリットがあります。

 

完成見学会で必ずと言っていいほどよくある質問としては「この家はいくらですか?」ですが、お伝えしてもピンとこない、ということがあります。
その理由としては、家族の年齢や家族構成、収入が違う事、ライフイベントが違う事、想定する部屋数が違う事、土地の形状が違う事、暮らし方が違う事、などなど、様々な要因があります。
お伝えした金額が想定内であったとしても、この家のまま建築してほしい、というのはオーダーメイドとは言えませんし、LDKの形をちょっと変えるくらいでいい、部屋を一つ無くしてほしい、というのも敷地の形状に合わなければ外からの視線が入る家族空間になってしまいますし、外観の形にも影響が出ます。
様々な要素を読み解き、ご家族に最適な住まいを導き出すこと。つまりきちんとした資金計画と、暮らしのヒアリングを行う事が重要です。
完成見学会では、その住まいのご家族の暮らしに触れ、「自分たちだったら・・・」と想像を膨らませ、その住まいの心地よさをぜひ体感していただければと思います。
写真やパンフレットではわからないことが必ずあります。
完成見学会は随時開催しておりますので、HPからお気軽にお申し込みください。

 

設計士の一言



F様邸を設計するにあたり、重要視したポイントが2つあります。
1つ目は、複数の家族が集ってくつろいでもゆったりできる、広々とした家族空間です。
奥様のご兄弟やご親戚の方が集まる機会が多いと伺っておりましたので、ご新居でもその暮らし方は続いていくものと思われました。
キッチンは作業効率を考えワークテーブルを設け、大人が複数で作業をしてもストレスがかからないように。
さらに大きなダイニングテーブルを置けるよう、横並びではなく、あえてワークテーブルの正面に場所を設けました。
そのような構成にしたのは、リビングも大人数が集まることを想定したからです。
リビングはソファやクッションなどゆったり配置でき、各々がくつろげるよう考えました。
2つ目は、土地の良さを活かすことです。
北側に田園風景を眺めることができる土地を、ご主人が気に入り購入されています。
北側にメインとなる庭を配置する計画としましたが、南からの採光も存分に室内に取り入れたいというご要望があったため、南の道路からの視線を建築塀によってカットしました。
さらに、南の庭に隣接したアトリエ空間。
様々な使い方を想定した自由度の高いこの空間は、その特性から、LDKと完全に分断することはせず、シームレスにつながるよう考えました。
その際、南の庭があることによって空間が一続きになり、LDKとつながった大きな空間のように使うことができ、「こもる」といった感覚にならないように配慮しました。
ご主人が北の庭で七輪を愉しんだりしながら過ごす時間、奥様がアトリエでモノづくりをする時間、子供たちがリビングで過ごす時間。
すべての時間が同じ空間で流れること。程よい距離感で家族が繋がり、一人一人の時間も、家族が集って過ごす時間も、大切にしたいという想いが叶えられるよう考えました。
これから実際に住まわれる中で、「アトリエ」や「庭」が暮らしに与える可能性をご家族で拡げ、愉しんでいただければと思います。

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