主体性の核心
- 社長メッセージ
皆さん こんにちは。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、私どもアルスホームでは仕事始めより一週間が過ぎました。
元より、新年の挨拶行事等は控えめに飾らずにやってきていたので
新年とは言え、すでに業務はトップスピードで進んでいます。
今年の新年の方針は「自律能動型組織へ加速度的転換を図る」としました。
かねてよりボトムアップ型の組織への転換を進めて参りましたが、
今年は自律能動型組織に向け、一気にジャンプアップしたいと考えています。
では、具体的に何が変わるのか?変える必要があるのか?
会社で進める具体的な施策はすでに骨子を策定済みです。
これらは、順を追って経営計画に落とし込むことになります。
一番のポイントは運営面にあると考えております。
それは「主体的にPDCAを回す」ことにあります。
一見、簡単に聞こえますが、よくよく考えてみると奥深いものがあります。
つい先日ある会議で、おかしいと感じた点を私の方から厳しく指摘しました。
おそらく、指摘した内容そのものは間違っていないと考えています。
指摘された会議メンバーはそれを受けて対策を検討し始めました。
ここまでの流れは一見正しいように見えますが、重要なプロセスが欠落しているのです。
そのプロセスとは、指摘について「自分事として本気で引き受けること」です。
「社長から正しい指摘を受けたから対策を考える」のと、
「社長から指摘を受けて、よくよく考えてみるとなるほど我々の大問題で、必ず自分の責任において解決しよう」と
考えるのとでは、対策を打つという点では同じでも、咀嚼、解釈のプロセスの有無という点で大きく異なります。
その有無はとりもなおさず執行力、つまり実現に向けた「執着」の大きな差に直結します。
私どもアルスホームが乗り越えなければならない壁はこの点にあります。
主体性を持って現状認識を行い、自分事として「引き受け」が出来るかどうかは、自律能動型組織に必要な
絶対要件なのです。
良くも悪くも、アルスホームの社員は「真面目」であり「素直」な人がほとんどです。
逆に言えば、自然発生的な「トップダウン」が起こりやすい組織であるとも言えます。
新年に相応しいテーマを方針として取り上げました。
しかしその実現には、恭順な思考習慣から脱却して一人一人が「引き受け」の発想と行動ができるか
どうかにかかっています。
(田坂広志先生の名著「人間を磨く」です。中に「引き受け」について記されています。)
新たなテーマとともに、新年早々、その核心的課題が見えてきました。
自律能動型組織に向け歩みを速めて参ります。