環境
- 会長メッセージ
環境
地球上の極めて狭い所に生きている生物の1つに過ぎない人間が、
生きている場所、あるいはその周辺といった「環境」を考える時、
どうしても人間中心に考えてしまっているということに気づかされますね。
人間がいて、その周りにある環境。
つまり私たち人間が一歩離れたところからその環境を見てしまっているということ。
人間もその環境を構成している一部であることをつい忘れてしまいます。
では、もっと視点を私たち自身にフォーカスするとどうでしょう。
ちょっと人間以外の生物は横において、
人間同士の関わりだけで考えてみましょう。
住環境、地域環境、労働環境など、
自分自身が身を置いているそれぞれの環境に
いろいろな人が集まり、お互いに関係し合いながら生きています。
特に人生の大半は職場という環境に属します。
そこでもいろんないさかいやら不満やら出てきますよね。
そんな時は大概、自分を中心に「周りが悪い」「組織が悪い」「会社が悪い」
という主張になりがちです。
やはり自分を中心にして、
その周りの環境という捉え方をしてしまうのですね。
職場、会社という環境において、自分もまた他の人と同様そこに存在し、
それを構成している一員なのです。
自分が存在している職場に不満がある時は、
ただ不満だけを募らせるのではなく、
自分自身も当事者として、職場のどこに問題があり、原因はどこにあって、
どう改善すればいいか、を考えてみてはどうでしょう。
完璧な人間などいませんから、誰でも足りないところはありますし、
それぞれ考え方や志向性も違います。
それでもそれぞれが主体的に自分たちのいる職場を
どうやってよくしていくか、考え議論し、対応していく必要があると思うのです。
誰かが環境を変えてくれるわけではありません。
環境を変えられるのは自分自身、なのですね。
もちろん破壊が進んでいる自然環境も。