自ら関わる
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
11月に入り晩秋を迎えております。
ここアルスホーム敷地内の樹木は紅葉も終わりに近づいています。
さて、今回はコミュニケーションの本質について考えてみたいと思います。
先日、グループ企業であるウッドリンクの経営会議に参加してまいりました。
その会議の最後に原野社長より「コミュニケーション力をどう高めるのか?」という課題が投げかけられました。
現状は挨拶トレーニングなどを行うも形骸化の傾向にあり、もっと自然に心のこもった
挨拶やコミュニケーションが定着するようにしたいという想いがあるようです。
会議ではいろいろな意見が交わされ、まずはこの経営会議メンバーから心を砕いて実践
しなければ前に進まないことを共有して会議が終了しました。
同じように私どもアルスホームにおいても同様の傾向があります。
現在今年度のモラールサーベイを実施中ですが、毎年全体を俯瞰してみると
いつもコミュニケーションの部分が相対的にスコアが低めに出ます。
しかし、一人一人を見るとコミュニケーションを阻害したり悪影響を与えている「犯人」は見当たりません。
また、年に何回かある懇親会などを見ていても、コミュニケーションで躓いているとは全く思えず、
むしろ正反対で、本当に社員同士が仲が良い会社だなと感じます。
では、コミュニケーションを阻害する「真犯人」は誰か?
そんな風に考えているところにある新聞記事が目に留まりました。
それは「大阪のおばちゃん」について書かれていました。
大阪のおばちゃんと言えば、「ヒョウ柄の服」、「いつもアメちゃんを持っている」、「なんでも値切る」
等々の明るく、明け透けなイメージがあると思います。
詳細は割愛いたしますが、その記事の結論として、大阪のおばちゃんの本質は
「人に自ら積極的に関わることで、自分自身が楽しく、幸せを感じながら生きることにある」とありました。
私自身も確信していますが、「もらう、与えられる」よりも「与える、尽くす」方が。
圧倒的に幸福感を感じることができます。
逆に、常に自分以外の周囲に「求めている、期待ばかりしている」人は不満を抱きがちです。
大阪のおばちゃんの「兄ちゃん、元気か?アメちゃんでも食べるか?」と誰にでも自分から
声を掛けるという背景には、我々が学ぶべき大事な本質があるのです。
つまり、一人一人が「仕事が楽しい」と感じ、「周囲から認められ幸せである」と実感できる
ために必要な絶対要件は「自ら積極的に関わる行動姿勢」にあります。
それが無い限り、会社があらゆる施策を講じても、何百回も挨拶トレーニングを行っても
コミュニケーション力が高まることはありませんし、幸福も感じることはありません。
「対話を重ねて感動を共有する」-アルスホーム企業理念3章です。
その起点は、「自ら声を掛ける」ことから始まります。