山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

世代の違い

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

今日は風が強く少々寒い日になりました。

現在、アルスホームでは社屋の増床工事が完成間近を迎え、あわただしく職人さんや工事車両が
出入りしています。お客様にもご不便をお掛けしておりますが、あとひと月ほどで完成です。


さて、今回も引き続き社内研修についての報告です。

今回は、前回の研修でトントン拍子で進んだ入社3~4年目のグループの2回目の研修となります。

前回、現時点でのあるべき姿と5年目以降のあるべき姿を参加者自身で明らかにしました。

それをふまえて今回は、そのあるべき姿に対してギャップを明らかにし、課題を設定するというものでした。

私は、前回研修がトントン拍子で進んだ経緯から、今回も同様に進むであろうと考えていました。

しかしながら、結果はそうなりませんでした。

全体的な傾向として、目指すべきあるべき姿は鮮明に見えているのですが、各個人別に具体的な
スケジュールや課題を問うと、極めて不鮮明な状況です。

今回の一連の研修では、私自身とても大きな収穫があります。

それは、各階層において自分自身が思ってもみないところで彼らが躓いていることに気付かされることです。

逆に言えば、これまではそれらに気付くことなく、一人一人に任せていたということになります。

今回は3~4年目の社員に対して「早く一人前になりたい」「早くリーダーになりたい」
「もっと給与も増やしたい」等々の強い欲求があることを前提に考えていました。

しかしながら、研修を通じて明らかになったのは、上記の成長欲求は本人任せでは
不足気味で、その必要性を理解させ、会社がサポートしなければならないということです。

どうしてこのような状況になるのか考えてみますと、各個人のビジョンが不鮮明かつ
スケジュール化され、組織として共有されていない点にあります。

毎日仕事をしていて「何をなすべきなのか?」ということばかりリクエストしていて、
目線をもっと先に引き上げて、「いつまでにどうなりたいのか?」を問いかける機会が会社として不足しているのです。

各個人のビジョンが不鮮明で切迫感がない状況では、前のめりの成長意欲は生まれません。


つい最近、どこかの研修で反省や振り返りは、ほとんどの人は一人でできないということを
聞いてとても驚きました。私は、うまい下手はあっても基本的にできるものと考えていました。

従って、今回の個人ビジョンが不鮮明でスケジュール化されていないという問題も同じなのだろうと思うに至りました。


(「七転び八起き」という言葉がありますが、人材育成も同じなのかもしれません。)


現時点で躓いている「石ころ」を取り除くことが先決です。
平坦な道で「石」に躓いているのに、「崖を登れ」とハッパを掛けても始まりません。

一連の研修を通じて、改めてこれまでの我々の不明を強く感じています。

アルスホーム企業理念1章全文を記します。

「仕事を通じて人を育てる」
ーありたい自分を明確に持とう
ー仕事の面白さを発見しよう
ーライフワークとしての使命感を持とう


これらを一人一人の欲求のみに任せず、仕組み化して一緒に並走サポートする体制が必要です。
着実に「企業理念の具現化」という点において、一歩前に進み始めたという手ごたえを感じています。