成長の条件
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
まだまだ暑い日が続いています。来週からは暑さも少々落ち着きそうです。
さて、この度は外部講師を招いて研修を行いました。
対象社員は入社2年目と3~4年目の2階層で行いました。
まず最初に入社2年目クラスの研修を行ったのですが、想定外の状況となりました。
元々は1人前のプロフェッショナルに向けて何をなすべきなのかを検討するテーマでしたが、
そのまま研修を続けるにはかなり難しい状況であることが判明しました。
参加していた概ねのメンバーは入社1年を経過し、社会人として、専門職として
最初の壁にぶつかり乗り越えることが出来ていない状況にありました。
従って、プロフェッショナルを目指すというより、目の前の困難にもがき苦しみ
ある人は自信を喪失し、ある人は方向を見失っていました。
そこで、研修の方向性を変えて、どのような状況を目指す必要があるのかという
目標そのものを自分たちで定義づけすることとなりました。
何人かは後日フォローアップが必要ですが、ようやく丸1日掛けて目指す目標が見えてきました。
私たち研修のホスト側としては、2年目クラスの想定していた状況と大きく異なる現実を前にして、
次に行われる3~4年目クラスの研修はどうなるのだろうとかなり気を揉むこととなりました。
しかし、それは杞憂でした。
3~4年目クラスは6名だったのですが、与えられた課題について自ら進行を行い、
全員が積極的にコミットして活発な意見交換がなされました。
我々ホスト側は、たまに合いの手を入れる程度で充分に議論が進みました。
(議長の寺崎君は3~4年目とはいえ、なかなかのリーダーシップと仕切りです)
これら二つのクラスの大きな違いはどこにあるのか?
時間軸でいえば1~2年の差があるだけです。入社時点の資質、能力で言えば同じです。
しかし、3~4年目クラスのメンバー1人1人を見てみると、ここに至るまで苦しい挫折や
手痛い失敗を経験し、そこから何とか乗り越えてきた過去があることに気付きます。
そして乗り越えて初めて、小さな自信が芽生え、仕事のやりがいや楽しさを感じている今の彼らの姿があります。
考えてみれば当たり前のことです。スポーツであれ学問であれ、楽にこなせるレベルでは
上手くいったときに達成感や感動を味わうことはできません。
「とても無理」というレベルにチャレンジし、困難に打ち勝って初めて達成感や感動があるのです。
そういう道理から考えると、まさに2年目クラスのメンバーは困難に直面しもがき苦しんでいる
真っ最中なのです。ある意味、正常な成長のプロセスの途上にあるといえます。
我々上司には、彼らが乗り越えることが出来るようサポートする責任があります。
それには上司も彼らと同じレベルで「育てる」ということに苦しむ必要があると思います。
また、そうしないと上司もまた「部下を持つ喜び」を味わうことが出来ません。
今回の研修を通じて、
「社員はどういうプロセスを経て育っていくのか?」
「上司の部下育成に対する役割と責任はどうあるべきなのか?」
「会社として研修制度を通じて育成サイクルをどう回していくのか?」
様々な視点での大きな気づきがありました。
彼らの成長がとても楽しみであり、頼もしく感じることが出来ました。
「仕事を通じて人を育てる」アルスホーム企業理念1章です。
企業理念に沿って地道な歩みを確実に進めて参ります。