平時の備え
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
お盆を過ぎ朝晩はぐっと涼しくなりました。
来週は暑さが戻るようです。引き続きご自愛ください。
さて、7月上旬の西日本豪雨災害から1カ月半が経ちました。
被災地の窮状を伝えていたメディアも日が経つごとにニュースとして取り上げる機会も減少気味です。
私自身もこのニュースを度々見ていましたが、被災地にお住いの方々に対して
気の毒な気持ちやお悔やみの気持ちを持ちつつ過ごして参りました。
しかし、先日16日にここ北陸でも午前中を中心に大雨が降りました。
お昼過ぎには小康状態になったのですが、私自身、建設中の社屋やら工事現場が
気になって仕方がありませんでした。大雨を眺めながら「もしこの雨が一晩中続いたら?」
などと仮定を自分自身に投げかけてみました。
そこでハタと気づいたことがあります。
それは、西日本豪雨災害と同じ状況が自分にも起こりえる現実のリスクであるということです。
どの被災地でも必ず聞かれるのが、「ここに住んで何十年にもなるがこんなことは初めて」
というフレーズです。被災された方も現実のリスクとしては捉えきれていなかったのです。
そこで早速、会社のある地域の洪水ハザードマップを調べることにしました。
折しも平成21年に作成されたハザードマップが新たなリスクを盛り込んで作り直されたところでした。
アルスホーム社屋のある地域はもとより低地でして、水が付きやすい場所に立地しています。
改めてハザードマップを確認すると浸水想定は2M~5Mとあります。
付近の井田川は100年に一度、神通川は150年に一度の氾濫という前提条件で作成されています。
また、その雨量は2日間総雨量で250㎜程度の降水条件となっています。
ちなみに今回の西日本豪雨災害においては高知県で48時間雨量が375㎜を記録しました。
また、16日の北陸の大雨ですが、1日で宇奈月で125㎜、上市で80㎜という降水量でした。
そう考えると100年に一度どころか、十数年内には現実に起こりえる気がします。
また、浸水想定は海抜基準ではなく、おおむねその土地の高さからということです。
そうすると、万が一の際には社屋のほぼ1階部分は浸水することになります。
今回の災害や先日の大雨を機に、自分にも十分に起こりえる現実のリスクとして認識し始めました。
今後、万が一の際のプランを具体的に作ろうと考えています。
発動条件に始まり、連絡体制、社屋の保全・復旧、優先業務の特定など検討課題はたくさんあります。
また、これは会社のみならず皆さんのお宅にも言えることです。
各市町村には必ず、洪水、土砂災害、津波等のハザードマップがあります。
自宅がどのようなリスク状況にあるのか実際に確認することをお勧めします。
(社屋近辺の洪水ハザードマップです)
これから土地を購入する方は、事前に候補地を調べて購入段階からリスクオフすることも重要です。
いずれにせよ「明日は我が身」と捉えて、実際にそこにあるリスクについてまず知ることが肝要です。
災害対策は、何も無い平時にしか備えることはできません。今回改めて気づきました。