山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

ラインを設計する

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

梅雨終盤の大雨が続いています。
西日本では被害が拡大しているようで心配ですね。

私はこの度ヒューマンキャピタル2018に参加して参りました。
人事全般にわたり様々なセミナー3日間行われるとともに、各社が
ブースを出して様々なサービスの提案を行っています。

私は6~7年前から参加しているのですが、大きな気付きや次なる
課題を発見する貴重な機会となっています。

今回は社内のコミュニケーションについて各社の取り組みを学びたいと考えていました。

なぜかと言うと現在、社屋を増築中で建物を増床するのみならず合わせて
コミュニケーションラインを設計しています。

これまでも社内ではコミュニケーションを良くしようという話をして参りましたが、
客観的に、論理的にコミュニケーションの全容について定義し、設計した
ことはありませんでした。

簡単に言ってしまえば各人の意識と努力に任せていたのです。

しかし、働き方のトレンドとして時間や場所の制約条件を離れいつでも
どこでも仕事ができるように環境が整えられつつある昨今、これまでの
人任せのコミュニケーションでは充分に情報共有できない可能性があり
危惧を抱いていました。

従って社屋増床に合わせて、建物の設計のみならずコミュニケーション
ラインを設計し、自然にコミュニケーションが増えるよう建物の機能に
埋め込むことにしたのです。

もう一つ見直す必要があるのが制度的コミュニケーションです。

これは会社を運営する中で人事制度の運用や社員への情報提供など
を目的としたフォーマルなコミュニケーションラインです。

具体的には会議やポータルサイトを通じた情報提供や考課のフィードバック、
各階層で行われている月度面談などかなり幅広い領域を含みます。

今回の出張前から自分の中では大きな課題として頭の中にもたげて来ていました。

アルスホームではかねてよりIT投資を積極的に行い、誰でもいつでも情報を
共有する仕組みを整えて参りました。また、組織運営においてできるだけ
説明責任を果たすよう努力してきたつもりです。

しかし、ここに至り改めて社内の制度的コミュニケーションの全体像を洗い出し、
しっかりと機能するように再設計する必要性を強く感じています。



「いつ誰と誰が面談し何をどのように共有するのか?」
「面談のスタートから終わりまでどんなプロセスで進行させるのか?」
「面談のスタイルはどうあるべきなのか?」
「結果について誰がどこまで共有するのか?」

このように具体的なテーマを考えてみますと、つくづく人任せにしていることに
気付かされます。多分に最終品質はかなりばらけていると推察されます。

今回の貴重な学びを機に社屋の設計のみならず、そこで働く人がどうコミュニケーションを
とり確実に情報共有するのか制度的な側面から抜本的に再構築するつもりです。

強いチーム作りには情報共有と相互理解が不可欠です。

アルスホーム企業理念には「対話を重ねて感動を共有する」とあります。
まさに理念を具体的に制度として再設計し具体化する段階にあります。