大事な優しさ
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今日は少し前に私に起こったハプニングについて話をしたいと思います。
それはとある日の夕方のことです。近くの大型スーパーで買い物をしました。
買ったものをトランクに詰め込みトランクを閉めた瞬間のことです。
キーの持ち方が悪かったのか、私の手から滑り落ちました。
地面でバウンドした後、何とそのキーは車の真下にある巨大な集水グレーチングに落ちてしましました。
(カンカンカラカラ・・・・ポッチャン・・・・・・かすかに聞こえる水の流れる音・・・・)
その時の状況はグレーチング自体は車の真下にあり、車のカギはロックされており携帯も車内にありました。
その時の心境は・・・・・「絶望感」です。
車を動かさない限りグレーチングをあげることもできません。幸い財布だけは持っていたので家に誰かいるか
公衆電話からかけてみました。その甲斐むなしく家の電話は留守番電話に・・・家内の携帯にかけても繋がらず・・・
お手上げなので、そのスーパーに助けを求めました。
すると副店長なる人が出てこられました。まず、車を動かさないことにはどうにもならないので
家にあるスペアキーを取りに行くことになりました。なんと副店長の車で自宅との間を往復していただきました。
スーパーに戻ってスペアキーで車を動かした後も難題が続きます。
広大な駐車場に設置された集水マスなので、架けられているグレーチング自体が巨大です。(四方が約1.5M)
グレーチングの厚みも10CM程度あり、大人2・3人でも上げることが出来ない代物です。
開業以来そのグレーチングは開けたことがないそうで、まず、グレーチングが固まっている状況から
解決しなければなりませんでした。結局、店内から巨大な売り物のバールを持ってきて頂き、こじ開け、
最終的には大人5人でようやくグレーチングをあげることが出来ました。
次なる課題は2Mぐらいある深さの中にどこにキーがあるのか?です。
その時は日が暮れていたので中は真っ暗です。
店員さんたちは店からライトを持ってきて深い側溝を照らすと、かすかにキーのシルバー部分が反射しました。
この後も試行錯誤するプロセスはあったのですが、最終的には店員さんが側溝内部に入って手づかみでキーを
拾い上げてくれました。
一連のプロセスは約1時間掛かりましたが、印象に残ったのは手伝ってくれた店員さんは嫌な顔をする
どころかありとあらゆる手段を講じてくれた上に笑顔で対応してくれたことです。
このハプニングが起きた時間帯は夕方のスーパーにとり忙しい時間帯です。
顧客のためとはいえここまで親身に寄り添って対応いただいたことに感激しました。
そこでハタと気に掛かったことがあります。
それは我々アルスホームの社員は困った人を見たときにここまで親身に対応できるのかどうか?ということです。
そう問いかけてみますとまだまだ未熟な自分に気づかされました。
会社という存在意義をどう考えるか?
たくさんの切り口と定義はありますが、関係する人に常に優しく親切に接するということは
何かたいそう立派なことをするよりもっと普遍的かつ大事なことだと思います。
今回の一件は、会社が成長するプロセスで身につけなければならない
心の姿勢の重要さに気づかされた出来事でした。
親切にしていただいた店員さんに感謝すると同時にそういう店員さんを育てている経営者をリスペクトしたいと思います。