山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

根本的相違点

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

暖かくなったり寒くなったりまさに三寒四温のこの季節。
春を待ちわびながらも気ぜわしい毎日です。

さて、そんな多忙な合間をぬって人材育成に関する研究会に行って参りました。

その研究会に参加して2年目になりますが、たくさんの会社の取り組み事例をご紹介頂きました。

企業規模は上場企業から中小企業までさまざまです。

また、業種は飲食業やIT関連、製造業など多岐に渡ります。

それぞれの講義内容は「使える、使えない」は別にしてとても参考になります。

しかし、あることに気付きました。

「面白い」と感じ、「自身がどう変わらなければいけないのか?」を
考えさせられるのは中小企業のオーナーの講義です。

今回も売上高70億程度の飲食業のオーナーの講義がありました。

話されている内容は大手企業から見れば当たり前の話で、ややもすると制度そのもの
については、大手企業からみると原始的で荒削りで稚拙なものかも知れません。

しかしそこにはオーナー自身が失敗を繰り返しながら、時には惨めな思いをしながらも
くじけずに続けてきた執念ともいうべきストーリーを感じますし、そのプロセスを乗り越えて
昇華するに至るこれまでのオーナーの人生の歴史そのものを感じます。

大手企業の講義の場合はあくまでも手段を展開した結果に過ぎず、
担当者が「人生を掛けて」という重々しいものはありません。

従って大手企業の講義は私にとっては「新しい情報」であって一つの知見です。

それに対し中小企業のオーナーの講義は自分が今どの段階なのかを考えさせられ、
今後自分がどう変わっていかなければいけないかを示唆するパワーがあります。

今回も決してスマートとは言えない風体のたたき上げのオーナーから
たくさんの気付きを得ることができ貴重な機会となりました。

単に学ぶだけでなく具体的にどこから実践していくべきか?

完成に近づきつつある新年度経営計画を眺めながら自身と会社の変革のポイントを見定めているところです。



「高い視点で傾聴 熟考しよう」  アルスホーム企業理念3章2項です。

その意味するところは、すべて自己責任論で未熟な自分を受け容れることからしか成長
できないことを指し示しています。改めて人生の先輩から原理原則を指し示された貴重な機会でした。