本質的課題
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。立春を過ぎたとは言えまだまだ寒い日が続きます。
明日は二十四節気の雨水です。言葉通り雪から雨に変わってほしいものです。
ちなみに私は先週は大阪へ行っておりました。
今回の出張の目的は「働き方改革」について学ぶためです。
丸二日間セミナーを受講しました。内容は多岐に渡ります。
まずは基本的な政策の動向と背景、時短やテレワークを可能にする具体的技術的課題という
ものから先行する各社の具体的な取り組み事例発表までさまざまなセミナーがありました。
今回さまざまなセミナーを受講して「働き方改革」の本質について深く考える機会となりました。
時短勤務、リモートワーク、残業削減、有給消化率の向上・・・・・
働き方改革で取り上げられているテーマですが注意しなければならないのはこれらのキーワードは
「働き方改革」を行った結果として実現することなのです。
当たり前の話ですが生産性を向上させて、少ないインプットからこれまでと同じか、もしくは
より大きなアウトプットを出す変革への取り組みこそが「働き方改革」なのです。
これまでと同じ発想やアプローチで仕事をし続けて働く時間を短くすれば単に売上げが減少するだけです。
ー 自由に場所や勤務時間を選び短い時間でより良い成果を生み出す -
言葉で言えば理想的です。しかし各セミナーを受けながらその本質的課題がより明確に見えてきました。
まず、成果を生むプロセスが明確であること。
つまりは無駄なプロセスが明確に認識され、排除されている業務プロセスでなければならないということです。
私どもの場合、日々仕事をしていて付加価値を生まないプロセスや時間はかなりあると思われます。
特に思考が中心の企画や営業、設計の仕事などは生産性に大きな差があります。
従って働き方改革の基本は付加価値を生むプロセスを特定し共有すること。加えて
無駄なプロセスを徹底排除することが基本となります。
暗黙知の多い営業や設計、企画の部門にとってこれは大きな課題となりそうです。
次に大きな課題となるのは一人一人の「仕事を完遂し必ず成果を残す」というマインドとマネジメントです。
先行する企業の話を聞くとこの部分がかなり大きな課題になっていました。
意外と普段まわりにいる人に支えられ、助けられて自分の仕事が動いているものです。
一人で自由に仕事をして確実な成果を残すというのは想像するより孤独で難しいものです。
とてもストイックな姿勢が必要になってきます。
現実としては、成果責任を請負い自分自身を厳しくマネジメントしなければならないのです。
時間管理や品質に対して厳しく自己マネジメントできない人にとってはこれも大きなハードルです。
もうひとつの大きな課題は「環境整備」だそうです。
これは通信のインフラではなく自宅の執務環境整備とコミュニケーションが大きな課題だそうです。
つまり日ごろ会社で執務していると机や椅子、ライティング、音などは気にすることも無く執務して
いますが、以外にも自宅などでは執務に集中する環境を整えることが難しいそうです。まずは、場所
の確保そのものから苦労する人がいるそうです。
それと想定しやすい課題ですがコミュニケーションです。これについては他人の人の姿が見えない
ことが障害になるそうです。つまり雰囲気がわからないので電話やチャットで問いかけてもいい
タイミングなのかどうかが解らないことがストレスになるとのことでした。
毎日顔を合わせていてもコミュニケーションに苦労しているのですから当然のことかもしれません。
生産性の高いプロセスの実践と自己マネジメント。
執務に集中できる環境整備。
ストレスを生じさせないコミュニケーションの工夫。
そう考えて見ると、働き方改革が要求する本質的な課題は簡単ではないことに気付かされます。
働く一人一人が働き方改革が要求する本質的課題に向き合わなければなりません。
私どもアルスホームは本質的な課題に取り組むことによってイノベーションを実現したいと考えています。