山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

大事な世界観

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

大雪が一段落しましたが、来週よりまた寒波の予想です。
この土日は足元が良く動き易そうなので有効に使いたいものです。

さて、このたび輸入車ショーへ行って参りました。

皆さんもご存知の通りガソリンエンジンからEVへシフトしている昨今ですが、
自動車業界自体の勢力図が大きく変わる可能性があると同時に、電力供給源として
住宅との親和性がますます高まりつつあります。

また、住まいと同じように車は個人の嗜好性が強く反映される商品です。

アルスホームは中高級層といわれるお客様が顧客ですので、これらのお客様が嗜好する車という
商品を勉強することはお客様が求めている品質や思想、世界観を学ぶまたとない機会として捉えています。

会場には100台程度展示されていたでしょうか?

まずは、会場に入ると記念展示されていたランボルギーニーアヴェンダドールが目に留まります。


(コクピットはまるで戦闘機の様です。価格は4300万。住宅と同程度です)

しかし、価格含め一般的な車とは言えないのであまり参考にはなりません。
次に目に留まったのがテスラXです。後席がガルウィングのSUVタイプのEVです。


(大きなタブレット並みのタッチパネルがついて近未来的です)

しかし、シートに座るとかなりがっかりしました。シートの大きさ、縫製、内装の質感は1000万を超える
価格に見合ったものではありません。特に内装についてはジャーマンスリー(ベンツ、BMW、アウディー)
とは大きな差があると感じました。

EV化により既存自動車メーカーの勢力地図が大きく変わるように言われていますが、自分としては
品質や走行感、ましてや積み重ねてきた世界観まで含めるとそう簡単に新ブランドが世界の主力に
なるとは思えません。パーツをくみ上げるだけでは良い車はできません。

次に必ずベンチマークしているおなじみのベンツです。

(写真はSクラスの後席ドアです)

一般的な市販車の中ではダントツの品質です。まさにエレガント。他の追随を許しません。
各パーツの精密さや操作感、シートのステッチに至るまで寸分の隙もありません。

いつも感じるのですが、このあたりの日常手に触れる部分の上質感はとても重要です。
我々も住まいを造り込むうえで学ぶべきポイントです。

最後に、今回一番の好印象だったのはボルボXC60でした。


ベンツのように高級感を前面に押し出してはいませんが、独自の世界観を感じる内外装です。
かねてより北欧デザインでシンプルな内装でしたが、そのよさは今回のモデルでも踏襲されています。

各パーツの落ち着いたデザインと丁寧な作りこみが細部まで貫かれています。

輸入車の魅力は各社の個性がはっきりしていることです。なんでもラインナップされている日本の
メーカーとは本質的に違いがあります。思想にはじまりデザインに至るまでそれぞれの哲学があります。

一言で言えば世界観がはっきりしているのです。

先に住宅と車の親和性に触れましたが、私どもアルスホームはどの自動車メーカーに
思想的に近いのかを考えてみました。

思想面、デザイン面から言うと恐らくフォルクスワーゲンかアウディーあたりが近いのかなと・・・・

高級感や個性的なデザインではないけれども良いパーツで作り込まれていて
ベーシックだが新しさをほのかに感じるデザイン・・・・

モノづくりへの姿勢は真摯で、いつまでも基本機能がしっかりしている・・・・


私どもアルスホームは真面目な姿勢で住まい創りを行うと共に、シンプルなデザインで
しっかりした機能を有する住まい造りを目指しています。


改めて我々が確立すべき世界観を再認識して帰路につきました。

流行に左右されず過去からの同じ延長線上でアルスホームの住まいを進化させて参ります。