期待と現実
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
大寒波のおかげでここ数日は移動に時間がかかります。
家に着いても除雪などでお疲れなのでは?ゆっくりと週末をお過ごし下さい。
さて、今週は婦中町に新設された富山西総合病院の内覧会に行って参りました。
二日間にわたり医療関係者と地域の人々にお披露目されたものです。駐車場は一杯で
常にたくさんの見学者が出入りしている状況でした。
病院の機能としては富山市南部における急性期医療治療機能を受け持ちます。
23の診療科があり、154床の病床数があります。2月3日に診療開始予定となっています。
院内は落ち着いたトーンのパステルカラーが取り入れられ明るい印象です。
また、2階のローカは南側の立山連峰に向かって開放され一直線の見通しの良い設計となっています。
一通り順路通りに見て廻りました。各診察室やCTやMRI,超音波検査室なども見ることが出来ます。
所要時間は30分ぐらいでしょうか?最後に各病室を案内されました。
(特別室もあります。センスは別にしてこんな部屋もあるんですね~)
一通り廻ってはたと気付いたのですが案内順路に手術室がありません。
実はこの私、経営者以外になりたかった職業としては医師がありまして、常日頃
医療情報に関して強い興味を持っています。
一度、10年ほど前に鼻の手術をしたことがあったのですが、手術当日は始めての体験なので
怖さを感じるどころか、ワクワク楽しみで手術のプロセスを注意深く見るつもりでした。
しかし、本人の期待とは裏腹に手術室に向かう病室で鎮静剤を注射されその段階で意識が
朦朧としました。手術室に向かうエレベーターの扉と手術台に乗せられた瞬間を覚えているだけです。
その後は全身麻酔で一瞬で記憶が途切れました。
当然、診療開始となれば衛生面、保安面から考えると一般人が入ることはまず不可能です。
そこで、受付のリーダーらしき人に「会社が近いので万が一の際にはこの病院にお世話になるかもしれない。
ついては医療設備を確認しておきたいので手術室も見ておきたい」ともっともらしい理由でお願いしてみました。
すると、意外に簡単にOKが出て案内をしていただきました。
(窓から外が見える珍しい手術室です。窓からファボーレが見えます)
意外にも手術器具が無いためガランとした部屋でした。空気の衛生も当然機械換気で
細かくマネジメントされています。詳細な空気の品質を話されていましたが何のことか
さっぱり解りませんでした。
しばらくは、これまで見ることが出来なかった場所を見てテンションは高かったのですが、この後
この場所で具体的に繰り広げられるシーンを想像するとやはり神妙な気持ちになりました。
やはり、患者としてこの部屋に運び込まれる「実体験」は限りなく避けたいものです。
憧れの職業として医師があり、その外科のメインステージの手術室を見ることが出来ましたが、
現実を目の当たりにすると、当初の期待感は吹っ飛び、何か見てはいけないものを見てしまった
気持ちになりました。
たくさんの命が救われることを願うのみです。
内覧会の華やかなムードの中に病院という施設が担う厳しい現実と責任を肌で感じる機会となりました。