山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

悪い見本

  • 社長メッセージ
最終更新日:2024.08.31

皆さんこんにちは。

2回前のブログ「人望を育む」において、人の上に立つ人は
立場や権限で仕事をしてはならないことを記しました。

このことに対する理解を深めるのに非常に分かり易く
かつ、程度の悪い見本がありました。

それは世間を賑わしている県知事の醜聞です。

報道によると「パワハラ」や「おねだり」などの
数々のエピソードが取り上げられています。

尚且つ今回の一連の報道に対する県知事の対応において
常に冷静に話すその姿には、ある種のサイコ感すら感じます。

これらの醜聞の事実認定はこれから百条委員会などで
追求されると思いますが,事の詳細についてここでは取り上げません。

ここで私が申し上げたいのは、現職の知事に
「パワハラ」や「おねだり」という話が出ていること
そのものが既に大問題だと思うのです。

火のないところに煙は立たないのです。

ちなみにこの知事の経歴はいわゆるエリートです。

東京大学を卒業して総務省に入省した
文句のつけようの無い学歴とキャリアです。

ではそのような優秀な人がなぜ醜聞に塗れるのか?

ここからは私の想像になります。

言われている「パワハラ」は言い換えると
「人を敬うことができない人」とも言えます。

また、「おねだり」は「卑しい人」と言うことができます。

いずれにせよ成熟した大人が持つ信条ではありません。

想像するに彼はキャリア官僚を経て首長になる過程で
自分は偉い人間だと考えるようになったのではないでしょうか?

それがいつしか仕事のみならず一般市民とは異なる、
特権を有した人間であると思うに至ったのではないかと推察します。

その彼の噴出する醜聞から推察するに、
強欲や冷淡というコンセプトを強く感じます。

恐らく勉強は誰よりも頑張って優れた成績でしたが、
欲を制御する知性や品性、つまりは人間を磨く努力を
怠ってきたのではないでしょうか?

もしかしたら総務省時代にそうした我が物顔の
振る舞いをする首長を見てきたのかも知れません。

一連の出来事は百条委員会等で事実認定がなされることに
なっていますが、その結果の如何に関わらず
人格が疑われる醜聞が出る時点でトップとして失格だと思います。

自分自身も同様の過ちを犯さないよう今回の報道を
他山の石とし,今後の動きを注視して参ります。

悪い見本から本来どうあるべきなのかを学びましょう。