山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

育成力を鍛えよう

  • 社長メッセージ
最終更新日:2024.09.21

皆さんこんにちは。

今回のテーマは人材育成について記します。

我々アルスホームにおいては今年度の重要テーマの一つとして
人材育成を掲げています。

これまでも取り組んできたのですが
それをさらに質量とも充実させようとの想いです。

しかし、取り組めば取り組むほど
この育成というテーマの奥深さを感じるに至りました。

毎年一生懸命に計画をたて、育成に取り組むのですが、
年度が改まるごとにこれまでの育成への取り組みの
不充分さに気付かされるのです。

こうした体験から気づいたのは、
計画的に人を育てることができる会社というのは
育成の仕組みを実効レベルまで落とし込むことができている
ということです。

例えば教える人の力量にばらつきがあるとか、
育成に時間が掛かるという話をよく聞きます。

我々アルスホームにおいても同様でした。

しかし、この育成を突き詰めていく過程で気づかされたのは
育たないのにはそれなりの稚拙な原因があるということです。


一番大きな原因である育成システムの機能不全は
まずもって講師、受講者双方の準備不足にあります。

準備不足はそもそも当事者意識の低下を生み、
ただ時間を費やして研修を行なった、という事実以外に
成果が残ることはありません。

講師、受講者共に研修の成果に焦点を当てて
現状把握、これまでの振り返り、根本的原因について
事前に突き詰めておくことが肝心です。

つまり育成システムとして充分な準備を求める必要があります。


次なる機能不全の原因は、反復の不足です。

一度学んで、解ったつもりになって終わるパターンです。

学んだことを実際に使えるスキル・ナレッジに昇華させるには
反復学習、反復訓練が不可欠なのです。

まさに反復を通じて血肉化させるプロセスが欠かせません。

そうしたしつこさを育成システムとして
実装する必要があります。


最後に重要だと思う点は
組織を挙げてサポート体制を充実させることです。

基本的に教える人と教わる人がいれば
育成研修そもものは成り立ちます。

しかしそれだけでは不充分で、
教わる人の上司や人事部門も重層的に育成に関わる必要があります。

受講者を多角的かつ継続的にサポートする体制を
育成システムとして構築、運用しなければなりません。


こうして育成システムを突き詰めて考えてみると
総じて育てる側の力量と本気度に掛かっていることが判ります。

育たないのは我々が力不足なのです。

育たないと嘆く前に自身の育成力を鍛えましょう。