棚卸しの習慣化
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回は仕事の「棚卸し」について記します。
今日的な話題として、生産性向上や合理化があります。
その反面、仕事がオーバーフローして
恒常的な残業過多という話も実際よく聞くところです。
なぜ、こうした仕事のオーバーフローが解消しないのでしょうか?
私は、会社のキャパシティーそのものに対して
仕事の量そのものがオーバーしているケースを別とすれば、
大概は組織の機能不全にあると考えています。
組織の機能不全に伴う生産性低下の発端はどこから始まるのか?
それは経営幹部です。
より具体的にいうなら「多忙を極める経営幹部」です。
会議に多数出席し、たくさんのデーターに目を通し、
資料作りに追われて常に忙しそう・・・・
こんな状況に心当たりはありませんか?
こうした姿は一見、幹部としての責任を果たしているかに見えます。
しかし、見方を変えると仕事の棚卸しがなされず、
仕事そのものが合理化されていないとも言えます。
毎年、自分の仕事の仕方を進化させていますか?
更に具体的に問うなら、今年はいくつの仕事を部下に委譲しましたか?
ここに明快な回答ができない経営幹部は赤信号です。
では、なぜ仕事の棚卸しをして部下に委譲することが大事なのか?
実は、組織の全階層に渡り「実は自分がやらなくても良い仕事」
を抱え込んでいることが多いのです。
そこでいつも習慣的に考えなければならないのは、
「自分にしかできない仕事は何か?」という問いです。
そして「実は部下でもできる仕事」は
どんどん部下に委譲していくのです。
さらに、委譲された部下も仕事の棚卸しを行なって
さらに下の後輩に任せていくプロセスが重要です。
不思議なもので、仕事を部下に委譲していくと
一見、部下の仕事が増えるように見えますが、全階層で棚卸しを行うと
逆にエンパワーメント方向に作用して人材育成に直結します。
そして、組織の上部に位置する幹部は多忙な上司を脱却して
組織全体を常に見渡すとともに、次なる一手を考える時間に当てなくてはなりません。
忙しすぎる上司は、組織マネジメント不全の発端となり
結局その組織全体のモラール低下や疲弊感を高めます。
そうならないためにも、幹部から率先して仕事の棚卸しの習慣化に取り組み、
仕事をアップデートさせましょう。
そして、それらのムーブメントを組織の下部に広げて
常にエンパワーメントされる組織風土を作りましょう。
その先に目指すのは、自走型スタイルのチームビルディングです。
仕事の棚卸しの習慣化は強い組織作りの必須要件です。