目指せ飛行機
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
11月も終盤ですが、今日は晴れ渡り爽やかな1日となりそうです。
貴重な晴れ間を有効にお過ごし下さい。
さて、今回は久しぶりに良い本と出逢いました。
その紹介をしたいと思います。
きっかけは社内での面談で、
ある社員から「思考の整理学という本を読まれたことはありますか?」と聞かれました。
その本を読んだことがなく、調べてみると著者は外山滋比古先生です。
何度となく、学生時代の国語の問題などで触れた記憶が蘇りました。
早速、その本を取り寄せ読み始めたところです。
最初のチャプターは「グライダー」です。
簡単にまとめると、現在の教育は正解を詰め込む形式であり、
正解を導く力を養う教育になっていないと。
例えるなら、一見飛んでいるように見えるが、それはグライダーに過ぎず、
エンジンを搭載した飛行機ではない。
従って、「自分で考え答えを出せ」と問われると、勉強ができる優秀な人ほど戸惑うとのこと。
この話を読んで、いつも感じていた疑問が一つ解けました。
いつも、社内で研修やら面談やらが行われているのですが、
いつも不思議に感じるのが、「どうしてこんなことぐらい自分で考えないのだろう?」
ということが多々あります。
また、よく聞くのが「仰っていただければやります。」というフレーズや、
「でも言われませんでしたよね?」というフレーズです。
そういう機会を目にする度に苛立ちを感じていました。
しかし、この本の序章で書かれているのは、教育制度上「自分で考える」ということが
教えられていないという指摘です。
従って、普段私が感じているジレンマは、一般解ではない可能性があるということです。
よく言われる「自分が思う常識は、世間の非常識」というヤツです。
このチャプターの最後に我々が取り組まなければならない課題が示されています。
「エンジンをどうやって搭載するかを考えなければいけない」と。
また、エンジンを持たないグライダー人間はコンピューターに仕事を奪われると、
今から30年以上前に先生は指摘されています。
AIによって将来なくなる職業なんて話が現実に語られている今、
改めて、「エンジンが搭載されているかどうか」各人問いかけ、
その有無を確認する必要があります。
また、会社としては「エンジンが搭載されていない」という前提で
飛行機を作り上げるプログラムを持つ必要があります。
最初のチャプターから、大きな気づきを得ました。
遅ればせながら名著を手にとり、読み進めて参ります。