グーグル訪問記
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
ここ北陸地方は一向に梅雨明け宣言が出ないまま、連日の猛暑が続いております。
水分補給に気をつけお過ごし下さい。
さて、私はこのたびグーグルの日本法人を訪問してきました。
場所は六本木ヒルズにあります。
グーグルは日本で一番高い賃料と思われるこのビルの7フロアーを借りているそうです。
一時期はヒルズ族なんて言葉が流行したことがありましたが、振り返ってみると
すでに築14年を迎えます。従ってオフィスビルとしては最新型ではありませんが、
さすがにオフィス塔へ向かうゲートなどは、宇宙船に搭乗するかのごとく未来感があります。
また、受付などもすべてチェックイン機で行われ、受付嬢などはいません。
我々は43階と44階の2フロアーを見学させていただきました。
まず驚いたのが働く人の姿です。
服装は、室内なのにサングラスをしている人もいれば、麦藁帽子に半袖、短パンにビーチサンダル
の人もいらっしゃいます。ドレスコードを持つ私達から見ると、およそ勤務している格好とは
思えない、まさに「フリーダム」な状況です。
また、仕事の仕方もヘッドフォンをつけて、タブレット、PCなどいろいろなデバイスに向かって
話しかけていたりする姿がとても目立ちます。最先端IT企業らしく、英語で世界中の社員と
コミュニケーションをとっています。
次に気付くのが会議室の多さです。
(フロアー案内図です。カラー部分はすべて会議室やカフェです)
ワンフロアーに40~50室の会議室が大小、迷路状に配置されています。
一人用から20名程度で使用できるバリエーションがあり、すべて遠隔地と
コミュニケーションが取れる設備が準備されています。
また、ワンフロアーに数箇所カフェやキッチンが配置され、沢山の人で賑わっていました。
ちなみに飲食はすべて無料です。ミーティングをしながらコーヒーを飲んだり、一人で仕事
をしている人がいたり、さまざまなスタイルでカフェや食堂を利用しています。
また、情報が命のIT企業らしく、同じフロアーを移動しても何箇所もセキュリティー
ゲートを通ります。要は、誰がどこを通ったのかすべてわかるようになっています。
世界最先端の企業であり、我々の働く姿とは隔絶と言ってよいほどの差があります。
しかし、いくつか説明を受けた中で参考にすべきヒントもありました。
意外ですが、ハイテクを駆使している会社でありながら、うまくアナログな部分を
残して人対人のコミュニケーションをうまく設計しています。
また、イノベーションを生み出すために優秀な人材を採用することは勿論なのですが、
先に述べた自由なワーキングスタイルとアイディアが触発される「場の設計」などは
ある狙いの元に意図的に行われています。
我々アルスホームがすぐにそのまま取り入れることができる部分は少なかったのですが、
今後の社屋の設計や、コミュニケーションの設計においてヒントや気付きは沢山ありました。
「常に新しい価値を創造する」
アルスホーム企業理念2章です。
イノベーションはただ生まれるものではなく、インフラ設計の視点とコミュニケーション
マネジメントという視点がとても重要になりつつあります。今回訪問で気付いた新たな課題です。