不変の原則
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
明日から12月ですが、穏やかな天気ですね。
ちなみに今年は暖冬予想だそうです。
先日、何気なくゴルフのテレビを見ていました。
先週の大王製紙レディースです。渋野選手が優勝しました。
普段は全くゴルフに興味が無く、見ることもないのですが、
たまたま目にした次第です。
その時の解説は岡本綾子さんでした。
選手の誰かが打つシーンでつぶやかれた一言が、強く刺さりました。
「若い時は練習すればするほど、確実に成長できますから・・・」
その言葉を聞いて、自分が仕事を始めた27年前を思い起こしました。
社会人としてスタートして、数年間は徒手空拳の毎日だったと記憶しています。
当時は、研修や教育とは無縁の業界だったので、
自分で職能を身につけなければなりませんでした。
今から思えば、全く成果に結びつかない顧客リストを必死にまわり、
会話そのものや、情報の聞き取りなど四苦八苦しながら取り組んでいました。
多い日には数十件の顧客先を回り、1件1件何を得て、何が反省すべきなのかを
繰り返し反芻した記憶があります。
詳細は割愛しますが、今になって言えることは、
仕事を遂行する基礎体力はこの時に培われたものと断言できます。
現在では、仕事の合理性や働き方改革が叫ばれ、
どんどん無駄なことはしないようにしようとする風潮が強まっています。
しかしその反面、数多く経験を積み重ね、混沌とした体験の中から
自ら何かを掴み取る機会が、非常に少なくなっている気がします。
時代の流れとはいえ、仕事の習熟に必要な「練習数」そのものが大幅に
減っていることに危機感を覚えます。
つまり、一番伸びる時期に「あまり練習しない」という状況にあります。
そんなことを思い起こしながら見ていると、19アンダートップで
ホールアウトした渋野選手の姿が映し出されました。
彼女は、プレーオフに備えて一心不乱にパッティング練習をしていました。
ちなみに、その瞬間に後続の選手が渋野選手を上回ることができないことが
確定していたのですが、彼女にはまだ伝わっていない状況でした。
万が一に備えて、集中力を切らさず、手を抜かず準備する姿に
改めて、一流のプロフェッショナルの姿を見た思いです。
(とある日の夕焼けが綺麗だったのでパチリ。田舎の良いところです。)
ほんのわずかな時間で、気にも留めずに見ていたゴルフでしたが、
岡本綾子さんのコメントといい、渋野選手の集中する姿といい、
プロが辿る不変の原則を改めて確認する機会となりました。