「エゴ・マネジメント」
- 会長メッセージ
最終更新日:2019.12.28
「エゴ・マネジメント」
幼少期、あるいは反抗期といわれる年頃。
自分に注目してほしい、愛情を注いでほしいという心のエゴが、
拒否や抵抗、グレるといった行動を起こさせるのでしょう。
しかしそれは、幼い年頃に限ったことではありません。
成長し大人になっても、その心のエゴ、未熟な自分は様々な場面で現れます。
そして、それは必ずといっていいほど人間関係の問題となります。
そんな時には反省や後悔をしますが、それでも自分の心のエゴは
一時的に小さくなるだけで、消え去ることは決してありません。
時間がたてばまたエゴの芽が動き出します。
自分だけでなく、相手もまた同じ。
その結果は、エゴとエゴとがぶつかり合い、軋轢、摩擦、葛藤・・・
哲学者サルトルの「地獄とは他者のことなり」という言葉の通り、
職場であれ、家庭であれ、それはまさに地獄のような環境といえるでしょう。
そんな艱難辛苦と正対しつづけているうちに、
いつしか、客観的に、冷静に自分を見つめるもう一人の自分が育ってきます。
そして自分のエゴに気づくのです。
自分の真実で相手を裁いてしまっていることに・・・。
つまり、人生の「苦悩を」深く味わうことは自らの成長の道でもあるのです。
さらには、自分の奥底にあるものが、自らを成長させようとして
「逆境」や「苦悩」を引き寄せているともいえるでしょう。
これらは、田坂広志氏が言っていることなのですが、
本当にその通りだと思います。
そしてさらにもう一つ、田坂氏の言葉。
「人生で起こること、すべて良きこと」
今年も残りわずかとなりました。
来年2020年、何が起こるかわかりませんが、それもまた、「すべて良きこと」。
皆様、よいお年をお迎えください。