原野 省三
アルスホーム株式会社
代表取締役会長
原野 省三

「多様性と自分らしさ」

  • 会長メッセージ
最終更新日:2020.01.31



「多様性と自分らしさ」

多様性ということを考えた時、
金子みすゞの詩「わたしと小鳥とすずと」を思い出しました。


「わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすず(鈴)はわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。」


わたしという人と小鳥、鈴という、動物・物質をも含めた多様性を受容、尊重し、
それぞれが自分らしさを発揮し、調和している世界を表現しています。
大正時代からすでにこのような考え方があったことに感動します。

人間の世界だけでも、自分と全く同じ人は存在しません。
人種の違い、習慣の違い、価値観の違い、性格の違い・・・
一人一人が必ず違い、その一人一人が集まって、この社会はできています。

そして、「わたし」もまた、その多様な人々の中の1人。
自分らしさを大切にしたいということは、
他の人たちの自分らしさも大切にする、ということにほかなりません。

みんなちがって、みんないい。
お互いを否定するのではなく、尊重し合える世の中にしていきたいですね。
相手が何をしたいのか、何を言いたいのか。
まずは相手を受容すること、それがスタート。
そのスタートラインに立てるよう、日々精進ですね。