山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

片付く家?

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.02.15

皆さんこんにちは。

少しづつ春が近づいている実感があります。
ちなみに暖冬の影響で、桜やチューリップは例年より早く季節を迎えるようです。


さて、先日テレビを何気なく見ていました。

内容は、収納の「先生」が登場して、片付けに悩んでいるお宅を
きれいに整理整頓するという内容でした。


様々なグッズを駆使して、ありとあらゆる収納をテキパキと
整理整頓していきます。

流石に「先生」だけあって、片付けた後の仕上がりは見事です。

しかし、かねてから私の中にある収納に対するモヤモヤ感が
頭にもたげてきました。

今回、綺麗になったこの家の住人は、一年後も同じ状況を維持できるのかどうか?
ということです。


同じように、現在住まい作りに取り掛かるお客様の関心ごとの一つに
「収納」というテーマがあります。


家族の収納や買い置きをする生活習慣が広まるにつれ、
特に
1階の収納スペースが増加傾向です。

よく、お客様の声で「収納スペースが不足しているので、片付かない」
という声をお聞きします。
なので、「新築の際は
収納機能を充実させて片付く家にしたい」との
要望を承ります。


そこで考えてみたいのは、先の収納の先生に片付けてもらった家の住人同じく、
収納機能を充実させハウツーを学べば「片付く」
のか?という問いです。

誤解を恐れず結論を申し上げますと、なかなか片付かない傾向の人は、
収納機能を強化しても片付くことはないと思います。


その分だけものを貯め込み、いずれ溢れるのではないでしょうか?

結局、片付く、片付かないということの本質は、その家に住む
住まい手の美意識と常に整えながら暮らすという生活習慣にあるからです。

物理的に適切な収納スペースを検討することは、住まい作りで非常に重要です。

しかし、その本質を理解せず、建物に依存し「片付く家」を計画しても
一向に片付くわけもなく、いたずらに面積が増えるばかりで
無駄な
コストを負担することにもつながります。

これから住まいを検討される方は「片付く家」のみに依存せず、
これを機会に、整理整頓して「美しく暮らす」ことも考えられてはいかがでしょうか?


(美しく整理整頓するコツは規則性にあります。店舗では必ず実践されています)


そういう意識を持たれているお宅は、いつも整っていて内も外も美しいものです。

建物のもつ機能と住まい手の意識の両立して初めて「美しい住まいと暮らし」が実現します。

ご一考頂ければ幸いです。