山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

簡素に暮らす

  • 社長メッセージ
最終更新日:2020.03.21

皆さんこんにちは。

世の中は新型肺炎の拡大に伴い、混乱の一途を辿っています。

リーマンショック級などという表現が新聞やネットで氾濫していますが、
誤解を恐れずいうならば、「全く的外れ」です。

なぜなら、リーマンショックは信用不安に伴う、金融収縮が起きました。
いわば「お金の目詰まり」です。
疑心暗鬼に陥り、国家間から企業に至るまで
金融の流動性が失われました。

今回の新型肺炎は、疫病拡大に伴う「人とモノの目詰まり」です。

すでに米国は全国民に対して海外渡航延期を打ち出しています。

また、日本はもちろん、欧米諸国をはじめたくさんの国で入国禁止や
入国後の隔離措置が講じれられ、事実上の「入国禁止」が拡がっています。

発生源とみられる中国においては、新型肺炎を克服したとの報道がなされていますが、
一度停止した「世界の工場」が正常化するまでは、相当な時間が掛かります。

また、この20年間ぐらいで製造業を中心として
サプライチェーンが地球全体
規模で広がっているため、結局のところ中国のみならず、
地球全体で正常化しない限り、
今回の混乱に伴う経済危機は収束しないと思われます。

すなわち、人とモノが完全にストップするという
我々人類が経験する「初めての試練」なのです。

さて、前置きが長くなりました。
今回の本題は新型肺炎をどう見るかという話
ではなく、
この災厄下において、「どう暮らすべきか?」ということです。


幸い北陸地方においては、感染者が少なく、首都圏に比べると
まだまだ、緊張感は少ないものと思われます。

結局、見えないウィルスですから、住居や体の清浄を出来るだけ保ち、
人混みには近づかないことしか対策のしようがありません。


かと言って、家に閉じこもるわけにもいかず、最低限の外出と
通常通りの仕事は粛々と行わなければなりません。

そう考えてみると、今回の新型肺炎の混乱が、
我々に問うている
ことがあると思い始めた次第です。

それは「足るを知る」ということです。

便利で何でも手に入れることができ、どんなサービスも享受でき、
時にはいつでも国内はもとより外国へ旅行できる世の中です。

今回は、それらの「当たり前」が取り上げられ、人々は大混乱しています。

新型肺炎に対する慎重な対応とは別に、
「一人ひとりに、本当に必要な
ことやモノは何なのか?」を問いかけ、
見直すよう促されているような気がします。


利便性を享受することが当然の時代において、心と体の清浄を保ち、
必要最低限の暮らし方を再確認する好機と捉えることもできます。


(こんな本もあります。参考までに。)

本当に自分に必要なことやモノは何なのか?

慌てふためくのではなく、心静かに、見極め、見つめ直し、
「簡素に暮らす」ということに取り組みたいと考えています。