原野 省三
アルスホーム株式会社
代表取締役会長
原野 省三

「境界」

  • 会長メッセージ
最終更新日:2020.04.01


「境界」

イノベーションは境界線で起きる、と言われます。

グローバル化が進み、異業種間でのコラボレーションが盛んになっている一方で、
最近では「自国第一主義」とか「世界の島国化」、「内ごもり」といった、
原理主義的な言葉をよく見聞きします。

確かに自分たちの領域とは異なる、異質な相手やモノを受け入れることは
とても難しいことでもあります。
特に人と人では、すぐに拒絶したり、衝突してしまうこともありますよね。

それでもお互いの境界線を乗り越え、手を携えることができるところを見いだせた時、
そこに新しい世界が広がります。
人と人で言えば、お互いに分かり合えた時、共感しあえた時の新しい発見がそれにあたるでしょう。
異質なものが混ざり合って、化学反応のように新しい価値観が生まれるのです。

自分たちの決まった領域に固執していてもイノベーションは起きません。
原理主義では新たな進歩は生まれませんし、
自分の世界にばかり引きこもっていては成長もありません。

異質な相手を否定することなく、素直に受け入れること。
相手を積極的に理解しようと努力し、受け入れ、互いに同じ想いを抱くこと。
それが新たな付加価値を生み出せることになる。
新たな価値観を知ることで、人として、自分自身を成長させることにもなるのです。

自分の領域の境界線にある塀の高さは低くし、
いつでも相手のことを受け止め、受け入れられるようにしておくこと。

自分の領域、境界線を守ろうという意識を強く持っていませんか?
お互いに一歩踏み込み、その境界線を少し溶かすことができたなら、
とても楽しい世界が広がるはずですよ。