変わる住まい
- 社長メッセージ
皆さん、こんにちは。
コロナウィルスも収束傾向とはいえ、まだまだ気が抜けませんね。
さて、今回の一連の新型ウィルスへの対応を振り返りつつ、
今後起きうるであろう住まい造りの変化について考えてみたいと思います。
おそらく、今回の初めての災厄を受けて、元に戻らないことが沢山あると感じています。
「3密」を前提に成立していた仕事や行動は、収束後も元に戻らないでしょう。
次に、生活習慣に大きな変化が生じ、新たな生活習慣が定着するとした場合、
住まい造りはどう変化するのか?
危機対応とはいえ、家族全員が数カ月にわたって毎日、
終日一緒に暮らさざるを得なかった家庭も多かったと聞きます。
その中で、どう楽しむかとか、ストレス発散方法などがSNSで伝えられる中、
家庭内DVや家族不和などの問題も飛躍的に増えたようです。
これまでに想定してこなかった暮らし方が強制的に求められ、
住まいの機能不全が起きたのです。
そこで、今後求められる新しい生活様式下での住まいについて考えてみます。
まず、第一に「おおらかな空間」です。
家族全員が常に一緒にいるので、これまでに想定されていた以上の接触頻度や
距離感の不足が生じ、大きなストレスになりました。
従って、物理的に一定以上の余裕のある面積が確保できれば充分ですが、
そうでない場合でも、見通しの良さや家族個々の居場所を確保して、
個々がストレスを感じにくい配慮が住まいに求められます。
次に「ワーク機能」です。
これまでも、スタディーコーナーを設える提案はありましたが、
今回のように家族全員が在宅で仕事や学習をするとなると、
これまでのような機能では不十分です。
仕事や学習が、家族同時に住まいで行えるようスペースの充実や、
オンラインでやり取りする時の音への対応、通信インフラの充実といった機能が
一層重要視されると考えています。
いずれにせよ、徹底的に使い倒してもダウンしないワーク機能の充実が、
これからの住まい造りの必須要件となります。
最後に触れておきたいのが「癒し」です。
当然、危機対応時は様々なストレスにさらされるのですが、今回は数ヶ月という
長期間に渡ったので、我慢を超えた人々の行動が見受けられました。
従って、住まいに篭っていてもストレスを軽減できたり、解消できたりする機能の
充実が大きく求められます。
例えば、常に外が見え、自然との一体感を感じる事ができる設えや、
軽い運動ができるスペースの確保、ゆったりとお風呂時間を楽しむような
機能の充実がより必要になります。
いずれにしましても、新しい暮らし方がこれから定着する中で
当然ながら住まいに求められる必要条件も大きく変化します。
(昨日の昼食を食べたお店で頂いた「アマビエ様」です。早く収束しますように)
私どもアルスホームは変わりゆく時代に添いつつ、
常に新しい暮らしを提案して参ります。
今後、我々が送り出す新たな作品を楽しみにして頂ければと思います。