対面

コロナ禍の今の世の中、テレワーク、リモート会議あるいはオンライン帰省など
非接触型社会に向かっていますね。
私たちの社内においても通信インフラの拡充を進めています。
しかし、リモート通信はとても便利なのですが、
それにはやはり限界があるように思えます。

リモートは、情報の伝達や共有、
あるいはほとんど結論が決まっているような打ち合わせ等においては
とても有効な手段だと思いますが、
何かを検討するケース、特に議論を戦わせて結論を導き出す時や、
厳しい交渉事等となると、これはなかなか難しい。
画面越しであるからこそ冷静に話ができるのかもしれませんが、
相手のちょっとした仕草や呼吸に滲み出る緊張感や不安感、安堵感といったものは、
画面越しではなかなか感じ取りにくく、
タイムリーな対応が取りづらいこともありますよね。

考えてみれば、複数が集まって熱を帯びた議論からは、
しばしば新たなアイデアが生まれてきます。
それぞれの想いや考えがぶつかり合い、あるはい混ざり合い、
それらが化学反応を起こすのでしょう。
それはお客様との家づくりプロセスにおいても同じこと。
お互い直に対面した上で、言葉とともにお互いの動作、表情、空気感など、
それら全てを見て、聞いて、感じながら検討することによって、
そのお客様だけのより良い住まいを生み出すことができると思うのです。

もちろん、厚労省から提示されている新しい生活様式、働き方の新しいスタイルも
大切なことではありますが、新しいモノを生み出す創造力を養い、高めていくには、
接触型スタイルであるべきなのではないでしょうか。
相手のことを思い遣る気持ち、相手の立場に立って考える。
そんな人と人とのコミュニケーションの要諦もまた、相手と直接会話し、
相手の表情や動きを見ることによって鍛えられていくのですから・・・。

ウィズコロナ時代は、防疫と経済のように様々なところで
上手にバランスをとっていかなければいけませんね。