仕舞いを考える
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回は「定年」ということについて考えてみたいと思います。
20代、30代の若い人にはまだ先のことで、実感として感じる
ことはなかなか難しいのではないかと思います。
50歳となった私も同じでしたが、つい先日そうではないと
ハッとさせられる出来事がありました。
我々アルスホームでは定年延長制度を導入しており、65歳まで
本人が希望すれば働けるようになっています。
しかしながら、心身の状況や家庭環境、価値観はそれぞれに異なって
いるので、定年延長を迎えた社員と毎年面談しながら働くスタイルを
共有しながら進めることにしています。
先日面談したのは63歳を迎えた工事部長です。
その面談の中で、自分としては驚いたことがありました。
彼は中途入社でしたが、かれこれ14年前の入社時は49歳だった
という話でした。年月の過ぎる速さに驚いたのと、一番驚いたのは、
今の私(50歳)よりも彼の入社時の年齢は若かったということです。
現実の問題として自分の仕事のキャリアを終えるまでの設計を
これまで具体的に考えたことはなかったのですが、現にあっという間に
時が過ぎた現実を考えると、漠然と考えていてはいけないと思うに至りました。
会社の後継体制やそれに伴う人材育成、その時点に至るまでの
成長戦略・・・・考えなければいけないことはたくさんあります。
いずれ、いつか、という漠然とした思考ではなく、これから具体的に
全ての課題を一歩押し進めて現実的に進めていく必要性を痛感した次第です。
「少年老い易く、学成り難し。一寸の光陰軽んずべからず」
井上靖の小説の「しろばんば」に出てくる一節です。
自分が考えているより人生の進むスピードは早いようです。
(キャリアプランを自分の意思で明確にしていますか?)
そのことを肝に銘じ、1日1日を大切にしたいと思います。