再点検
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回はヒューマンスキルについて考えてみましょう。
よく言われるのが、入社年次や役職が上がるにつれて
身につけるべきスキルが変わっていくことは広く知られています。
順序としては、
テクニカルスキル(エントリー層)
↓
ヒューマンスキル(中間層)
↓
コンセプチュアルスキル(経営層)
前回のブログ「三方よし」で記したように、「世間よし」を実践することが
伸びるリーダーと伸び悩むリーダーの分かれ目となります。
そこで、次に「世間よし」は上記の段階でいえば、どこで学ぶのだろう?
という疑問が湧いてきました。
恐らく、上記の階層別に身につけるべき3つのスキルのうち、
中間層段階で身につけるヒューマンスキルに該当すると思われます。
そこまで考えて、はたと気づいたことがあります。
それは、会社としてヒューマンスキルを身につけるプログラムを
充分に提供できているか甚だ疑問に感じ始めました。
とは言え、全くないわけではなく、普段のOJTの中で
たくさんの人と接するうちにアドバイスされたり、気づきを得て
多少なりとも身につける機会はありそうです。
しかしながら、身につけるべきヒューマンスキルを明確にできておらず、
現場でのOJTのみに委ねていることには問題がありそうです。
早速、ヒューマンスキルとは何なのか?調べてみました。
当然いろいろな定義がありますが、一番シンプルな定義は、
「相手の思いや考えを正確に理解できること」
「自分の思いや考えを正確に相手に伝えることができること」
の二つに要約されます。
じっくり眺めてみると、簡単なようでしっかりと身につけるには
非常に難しいことに気付きます。
日常の仕事において、自分のフィルターを通して真実に「味付け」をして
知覚したり、私心を持って相手の話を聞いてしまうエラーはよくあることです。
また、自分の思いや考えそのものが、一人一人の中で整理整頓されず、
曖昧模糊としたまま放置され、およそ他人に伝えることができる状況ではない
ことに加えて、そのことに本人が気づいていないことも多々あります。
ちなみにより細分化したヒューマンスキルは以下のものになります。
1 コミュニケーション能力
2 交渉能力
3 ヒアリング能力
4 プレゼンテーション能力
5 高い向上心
6 働きかける能力
7 リーダーシップ能力
やはり、先に触れた伸び悩むリーダーは、ヒューマンスキルが
充分に身に付いていないことに原因があると思われます。
いずれにせよ、灯台下暗しとはこのことで、会社として身に付けるべき
ヒューマンスキル水準を明示できておらず、計画的にスキルアップができる
体制になっていないことに気づいたのは、私にとって大きな収穫でした。
他人と協調する上での基本スキルであるヒューマンスキルですが、
皆さんは身に付いていますか?一人一人において再点検が必要です。
会社として取り組むべき課題がまた一つ見つかりました。
一歩一歩、地道ながら、やるべきことを取り組んでまいります。