「引き受け」という覚悟
- 会長メッセージ
最終更新日:2020.11.28
「引き受け」という覚悟
会社において部下を評価しようとしたときに、つい、
「あれができていない」「これが不足している」 といった見方ばかりしてしまう事、ありませんか。
一昔前の嫁姑問題のようなことが、無意識のうちに行われているのでしょうね。
ダメ出し文化の最たるものといえるのではないでしょうか。
上司が自分の想い、考え方ばかりおしつけていては、相手の存在を無視してしまうことになりかねません。
それが、指導やアドバイスという名目であったなら、
そのことに上司自身が気づいていないのかもしれませんね。
上司は相手のことをきちんと見ているかどうか、何ができていて何ができていないのか、
を理解できているかどうかが問われるのではないでしょうか。
そうでなければ、相手は何を言われても納得感はないでしょう。
そして相手の目線に合わせ、相手がどう思っているのか、どうしたいのか、どうありたいのかを
互いに共有し合い、共に鮮明化していくこと。
そして、相手の自主性を尊重しながら見守ることが大切だと思うのです。
相手が自分のやり方と違うと、つい口を挟みたくなり、
自分の思う方向に軌道修正させたくなるものですが、
そこでぐっと堪え、相手のやり方でやらせることができるかどうか。
思考停止とならず、様々な変化への適応能力を身につけることこそ、生きていく力。
上司の役割はその力を部下に備えさせることなのだと思います。
部下の人生を「引き受け」る覚悟が問われているのです。