仮置き訓練
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
12月にしては暖かな日が続きます。
あまり雪が降らないといいですね。
さて、今回もリーダーシップについて考えてみます。
先のブログ「三方よし」では、一人前リーダとなる条件、
「世間よし」を実行することの重要性について記しました。
「三方よし」ブログはこちら
また、その後のブログ「再点検」では、「世間よし」を実行する上での
ヒューマンスキルについて細分化し、身につけるべき課題を明らかにしました。
「再点検」ブログはこちら
今回は、それらのヒューマンスキルをどう身につけるのか?
という具体論を記します。
話は変わりますが、社会人となり仕事を始めると
一般的な仕事の目標は「一人前」になることです。
どの職種であれ、この目標は明確であまり迷う人はいません。
次に、「一人前」になると見えてくる目標は「リーダー」となります。
役職で言うと主任→係長といったところでしょうか?
しかしながら、現実の問題としてはリーダー職につくと同時に、
伸び悩み、迷走する人が出始めます。
恐らく、原因としては専門職としての自らの職能を、部下に伝えて
育成することは理解していても、それ以外に何を培う必要があるのか
不明確でヒューマンスキルが身に付いておらず、組織運営と人材育成に
つまづくことが大きな要因だと考えています。
従って、会社としてはこれらの職能を身につけるべくカリキュラムを
準備して取り組むことになるのですが、実はこれだけでは身に付きません。
これらヒューマンスキルを身につけるときに一番重要なのは、
座学で理解することよりも圧倒的に実践で訓練することが必要です。
その訓練方法は極めてシンプルです。
それは「仮置き」することです。
具体的に言うと、一つ上のポジションに自分を仮想的に置いて
その立場で仕事のシュミレーションをしてみることです。
要は、
「自分があの立場だったらどう判断するか?」
「自分があの立場だったら、どのように振る舞うのか?」
「自分があの立場だったら、今何を言うか?どのように言うか?」
と、極めて具体的かつ日常的に仮想シュミレーションを繰り返すのです。
「いずれそのときになったら」ではなく「今、その役職を与えられたら」
という仮説のもとでトレーニングを欠かさないことが肝要です。
実は、先に挙げた、リーダーになりながらも迷走する人のほとんどは、
良きリーダーになるための「自主トレ」方法が分からないために
必要なヒューマンスキルが身に付かないのです。
良きリーダーとなり、管理職や役員を目指す人は是非、
仮置き訓練に取り組んでみてください。
具体的には、実際の会社内の「誰」のポジションで仕事をしたいのか、
明確に目標を定め、そこに自分を「仮置き」して現存する上司の言動を注意深く
観察しながら「自分だったら」という問いかけを習慣化します。
毎日反芻するうちに、目指すポジションに相応しい力が身についていきます。
リーダーとして伸び悩む真因は、外的要因ではなく次を明確化せず、
目標を明らかにしていない内的要因であることがほとんどです。
自分で作った「ガラスの天井」は自分で壊すしかありません。
「仮置き訓練」は今すぐ今日から始めることができます。
(解らないと言う前に、登るべき「頂」は見えていますか?
見えていれば、登り方ぐらいは自分で考えることができます)
「ありたい自分を明確に持とう」
とアルスホーム企業理念1章1項にあります。
それは、今後の自身の行く末を決めるのは、
自分の「意思」にしかないということを明示しています。