皆さんこんにちは。

3月に入り、暖かな日が増えてまいりました。

この時期になると毎年必ず考えることにしています。
それは「生かされた者の責任」です。

いきなり重たいですね。

しかし、時の経つのは早いもので東日本大震災から10年が経ちます。

10年前の3月11日のことは鮮明に覚えています。

早春の午後、ここ富山でも大地がうねる様に揺れました。
これまでの地震とは明らかに異なる大きくゆったりとした振幅でした。

その後ネット上に流れる津波警報は尋常でない高さを示し、にわかに
信じることができないでいると、その後は残念ながら予想通りの絶望的な
光景がテレビ等で終日流れ続けました。

その後の被災地の状況は皆さんも知る通りですが、
当時は毎日普段通りにご飯を食べて暖かな布団で床に着くことに
罪悪感を感じたことを記憶しています。

そして、震災後10日にして挙行された階上中学校の卒業式での
梶原裕太さんの答辞が私の心に深く刺さりました。

それが「生かされた者の責任」です。

この10年の間に私も幼馴染や学生時代の友人を亡くしたり、身近な人が
病を抱えたりということがあり、ますます強く意識するようになりました。

よく「自分が何のために生きているのか解らない」ということを耳にしますが、
意に反して亡くなられたり、災厄に見舞われた人から言わせれば贅沢な悩みです。

「自分は何のために生かされているのか？」

毎年必ず自身に問いかけ確認するようにしています。



（黒澤明監督の名作です。昨年は富山でもミュージカルがありました）

生かされている、今この時を無駄にすることなく、
感謝の念を持って毎日を過ごしたいものです。