論破禁止
- 会長メッセージ
最終更新日:2021.07.02
論破禁止
論破という言葉からは、相手が言い返せないまでに言葉で打ちのめし、
言い負かすという意味合いが強く感じられます。
そこには相手を尊重する気持ちやおもんばかる気持ちは感じられません。
相手の心の内のことなど、気にも止めていないでしょう。
対話は相手があってこそ成り立つもの。
お互いに相手の言葉を傾聴し、きちんと受け止めようとすることが大切です。
さらには言葉だけでなく、相手の表情や態度、視線の動き口調の強弱など
言葉以外のメッセージを感じ取ることこそ、実は本当に必要なことなのです。
田坂広志氏はこれを深層対話力と言っています。
(仕事の技法 講談社現代新書 より)
相手と同じ目線で言葉をかわし、相手のことを深く想うことを忘れずに
寄り添うような対話が理想です。
対話は、「相手へのリスペクト(敬意)と自己へのサスペクト(疑念)」がなければ成り立たない。
これをしっかりと肝に銘じ、身につけようと努力することが大切なのですね。
つい熱くなって自分の想いばかり口から出てしまう、
私自身への戒めでもあります。