想いを伝える
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
前回ブログでは、ミドルマネージャー以上は専門スキルのみならず、
人望で仕事をすることの重要性について触れました。
加えて今回の自民党総裁選の候補者の話を聞いていて、改めて重要だと
思わされたことについても触れておきたいと思います。
菅首相は退陣が決まっていますが、この人の何が一番の欠点だったのか?
それは「想いを伝える」ということだと思います。
首相就任以降、国会答弁であれ、ぶら下がり会見であれ、
準備した原稿を単調に読み上げるのが常でした。
本人にとっては苦手意識もあったのか、それとも国民に伝える
情報を正確に伝えることを重視していたのか真相は判りません。
しかし、世の中全体が疫病の蔓延という不透明な情勢の中で国民が
強い不安を持つ中、感情を表に表さず淡々と話し続ける首相の姿は
国民の不満と不安を助長させることに繋がったと思います。
官房長官時代であれば、クールな女房役としてそれで良かったのかも
しれませんが、先頭に立つと違うものが求められます。
それはリーダーシップであり、どんな想いがあって何をしたいのか
自分の言葉で話す必要があります。
時には何をするという施策そのものより、何故そうするのかという
理由や背景に、より大きな重要性を持つことがよくあります。
人の上に立つ人が負う「説明責任」というやつです。
菅首相の準備した原稿を読み上げるスタイルの説明は、何故という
部分の説明に欠け、そこにリーダーシップを見出せず支持率の低下に
繋がったのではないでしょうか?
最近では、原稿の棒読み説明に加えてカメラを見つめる虚な目線に
不安しか感じないようになっていました。
これから総裁選が行われ、誰が次期首相になるのかわかりませんが、
政策の是非はさておいて、各総裁選候補者の話を聞くにつけ
単純に安心感や期待感を持つことができます。
それぞれが明るい声で、そして笑顔で、自分の想いを語り、そしてエネルギッシュです。
それだけで明るい未来が見えてくる気にさせられます。
(良きリーダーの実現には「選ばれる」というプロセスが不可欠です)
そういう視点で総裁選を見てみると、上に立つ人が負うべき
リーダーシップ、とりわけ説明責任の重要性に気付かされます。
従って社内においても同じように部下を持つ人は、自分の言葉でしっかりと
想いを伝えることができているのかどうか自問自答してみる必要があります。
借り物ではない自分自身の言葉でしっかりと想いを伝えましょう。