許すということ
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
先日、瀬戸内寂聴さんが亡くなられました。
彼女の死を悼むテレビを見ていて、とても印象に残った
言葉がありました。
それは、「すべての人は他人から許されて生きている」という言葉です。
自分自身も、これまで生きてきた過程で憤慨することもありましたし、
他人に対して、顔も見たくないという感情を持ったことが多々ありました。
また、普段生活している様々なシーンの中で他人に対して「迷惑だなこの人・・・」
などと感じることがしょっちゅうあります。
その背景には、当然「自分は人に迷惑を掛けずに生きている」と
認識している自分がいる訳です。
しかしながら、冷静に考えてみればおかしな話で、私が感じる迷惑な
人たちは、自分自身が迷惑を掛けているという認識は無いのです。
つまり、私が迷惑を掛けていることに気づいていないだけで、
実はしょっちゅう「なんだよコイツ迷惑だな」と思われているのです。
そういう風に、実は「許されて生きている」自分を認識すると、
他人に対して優しく許容することの大事さに気付かされます。
また、先に述べた人生の過程で生じた激しい感情も、時を経て振り返れば、
相手には相手の事情があったのだと受容できて、「許してあげよう」と
思えたときに自身の心に安寧が訪れました。
いつまでも負の感情を溜め込んだり、切って捨てたり、烙印を押して
清々と感じている間は穏やかな幸福感を得ることはありません。
瀬戸内寂聴さんのご逝去にあたり、他人を許すということの
大事さを再認識した次第です。
「すべての人は他人から許されて生きている」
とても大事な真実です。しかし行うは難し。日々修行です。