計るプロセス
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
12月にしては暖かな日が続きますね。
毎年のこの時期は新年の方針を考える時期です。
いつか、ある人に計画を考えるプロセスについて
教えてほしいと言われたことがありました。
その時はかなり端折って説明したのですが、丁度新年に向けて計画を考える
時期なので、そのプロセスを改めて整理してみたいと思います。
まず、基本となる骨子のようなもの、アイディアの方向性は
すぐに出ます。重点項目や重点方針のようなものです。
ただ、基本となる骨子から各項目を考える際に熟成期間というか
かなりの時間をかけて反芻するプロセスがあります。
そこで大事なのがストーリーです。
過去を振り返り、近年の取り組みとその結果を見たときに繋がりの
ある方針になっているのか?という点を重視します。
これは、毎年行き当たりばったりの計画とならないためにも整合性が
必要ですし、前後の連関が正しければ計画に対する理解の
しやすさと成果にも直結するので大事なポイントです。
その次に重点を置いているのが、全体のバランスです。
いわゆる最適化(モレなくダブリなく)というやつです。
これは、何かの課題に集中しすぎても計画としては不充分ですし、
会社を構成する組織全体を包含するものでなければなりません。
また、各部門の取り組み課題はそれぞれの成長状況に即した
次のステップとして構成されている必要があります。
ちなみに、このプロセスは何度も行ったり来たりしながら、表現する
言葉を変えたり、順序を入れ替えたりしながら年内いっぱい続きます。
こうした熟成期間を経ることによって、計画の精度と自分自身の
中での納得度がより高まるものと考えています。
最後に重点を置いて思考するのがチャレンジ要素です。
頑張れば手が届くという意味でのチャレンジも大事ですが、
より重視しているのは革新性です。
革新性とは、これまでに無かったアイディアで、課題解決に
結びつけていくアプローチになっているかという点です。
ここは皆さんも考えてほしいところですが、普段仕事をしていて
各人のアイディアを聞くとそのほとんどが既存のルールや延長線上
での発想がほとんどです。
「そもそも」「これまでは」「ルールでは」という既存の枠組みを
一旦外して全く異なったアプローチができないかを考えます。
そうすることによって初めて既存概念にとらわれないイノベーションに
つながるチャレンジングな課題を見出すことができます。
「本当にこれでいいのか?」
「全体最適なのか?」
「革新性を秘めたチャレンジか?」
毎年のことですが、12月いっぱい頭の中に起き続け熟考が続きます。
年初に良い方針が発表できるよう頑張って参ります。