山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

人生の二毛作

  • 社長メッセージ
最終更新日:2022.02.05

皆さんこんにちは。


節分を経ていよいよ立春を迎えました。
まだ雪が降りそうですが春が待ち遠しいですね。

さて、今回は新たなテーマについて考えてみたいと思います。

それは「人生の二毛作」についてです。

二毛作はみなさんご存知の通り、農業に使われる言葉で、
同じ農地で一年に2つの作物を作ることを指します。

私は今年の誕生日を迎えると52歳になります。

つい最近結婚して子供が生まれたかと思うと、子育てはあっという間で、
二人の子供は大学生になる年齢です。

まだまだ若いつもりでいますが、就職してから30年が経過し、
65歳定年をひとまずのゴールと考えるとあと残り13年です。

また、私の祖父は67歳で他界しました。
私の記憶では完全に爺さんの風体でしたが、
私があと15年で記憶にある祖父の姿になることは想像できません。

平均寿命が80歳以上にもなるので、健康な方は90歳以上まで
存命することもごく日常的になりました。

そういう長寿社会を目の当たりにしたときに、これまでの「人生一度きり」
という従来の考え方でいいのか疑問が湧いてきました。

確かに「人生一度きり」というのは真理なのですが、
65歳定年をゴールとして「走り切った」と捉えて、
あとは年金をもらいながら余力で終生するという
人生のゴールイメージは見直す時期に来ているのではないでしょうか?

少なくとも85歳ぐらいまで健康であったとしたら、65歳から20年あるわけです。
90歳まで生きればその年月は25年、四半世紀もあります。

この20年をどうプランニングするのかということについては、
これまでは「老後」という言葉で片付けられて、あまり光が当てて来られなかった気がします。

むしろ、これからの長寿社会は仕事をする人生を最初の人生として、
リタイア後は第二の人生として真剣にキャリアプランを考える時代に
なりつつあるのではないでしょうか?

人によっては、地域社会に貢献するもよし、
趣味を通じて人と繋がるのもよし、
新たに起業するもよし。

年金をもらいながらお茶をすする毎日も平穏ですが、あまりにもその時間は長く、
ロスタイムを消化するような暮らし方には勿体なさを覚えます。

正しく人生は一度きりであり、与えられた時間は有限ですから、
かなり早い段階から人生の第二幕を考える必要があると思います。

人生という圃場にどんな作物を実らせるのか?

特に二毛作の二つ目を考えておくことが大事な時代になりつつあります。

かく言う私も少なくとも50代のうちに自分のセカンドライフについて
どう生きたいのか?方向性を見出したいと考えています。

長寿社会における大事なテーマだと想うこの頃です。