翻弄される世界
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
新年度を迎えるにあたり、経営計画の詰めや、
本格化しつつある新卒採用への対応などに追われる気忙しい季節です。
そんな毎年恒例のスケジュールですが、今年は複雑な心境です。
皆さんもご存知の通り、ロシアによるウクライナの侵攻が始まり1週間以上が経とうとしています。
大国と言われる国が、勝手な理由をつけて突然第三国に軍事侵攻して、
占領及び摂取を狙うという試みにただただ驚いています。
また、これまでの戦争と大きく異なるのは、
IT社会の進展に伴い戦争が「ライブ化」していることです。
穏やかなキエフ市内の日常とは裏腹に、
侵攻数日前より米国から「侵攻の可能性が極めて高い」とアナウンスされ始めました。
先週の木曜日に、侵攻が始まったという第一報が流れた時でさえ、
首都キエフのライブカメラが普段と変わらぬ街並みを映し出していました。
それがわずか1週間ほどで全土の主要インフラが攻撃されるとともに、
ウクライナ各地から悲惨な状況がSNSを通じて世界中に伝えられています。
この情報の流れるスピードの速さと量の多さに驚くばかりです。
ニュースとして、これまでは従軍記者を中心とした情報に頼ってきましたが、
ライブカメラ映像や市民からのリアルタイム配信の持つ力は、
ダイレクトかつ大きなインパクトがあります。
一方で、そういう情報に接して激しく心が痛むのを感じつつも、
私は会社に出社して日常の経営にあたっています。
このねじれた不思議な感情を抱きながら日常を過ごすのは、
思い返して見ると東日本大震災以来ではないかと思います。
この悲劇がどういう決着に辿り着き世界にどう影響を与えるのか、
現時点では全く見通すことはできません。
この2年ほどはコロナ禍に世界は翻弄され、その後起きた需要の急回復と物流の混乱により、
ただでさえ世界は荒波にさらされてきました。
その最中にこの出来事です。
非日常的な情報に接しながら普段と変わらぬ日常を過ごすという
ジレンマを抱えながらの日々がしばらく続きそうです。
早く平和な日常が訪れますように・・・・