正しい大義
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
毎年と同じように気忙しい年度末を迎えています。
さて、彼の地ではいまだに戦争が終結する見通しが立っていません。
前回はゼレンスキー大統領を取り上げて、
彼から学ぶべきリーダーシップについて記しました。
戦争が始まった当初、ロシア軍の侵攻やプーチン大統領が
ウクライナへの新政権蜂起を促したことを考えると、
早々に目的を達することができると考えていたようです。
しかしながら、侵攻後1ヶ月が経過し、
ロシア軍の想定外の苦戦が伝えられています。
原因はいくつかあると思いますが、
その一つにロシア軍の士気の低さが言われています。
対照的にゼレンスキー大統領とウクライナ軍、ウクライナ国民の
強く一致団結している士気の高さを強く感じます。
この正反対の状況を生んだ原因は何か?
それは「正しい大義」の有無です。
上級幹部が顔を引き攣らせて侵攻の正当性を話す姿や、
国営放送までが反戦の意思を表明する等のロシア国内の状況をみると、
およそ心の底から今回の侵攻を支持している国民は、
そう多くはないのではないでしょうか?
同じように前線に立つ兵士においても、
無差別に市民を攻撃することに躊躇や戸惑い、怒りや悲しみを
感じているのではないかと推測します。
反対に想定外の善戦と抵抗を見せるウクライナ側は、
強固な一枚岩とも呼べるような結束を見せています。
理由は単純です。
正当な理由なく一方的に仕掛けられた戦争から、
ウクライナという国土と国民を守り抜くという意志が
共有されているのです。
そういう風に考えてみると、組織で成果を求める場合において
正しい大義の有無が成果に大きな影響を及ぼすことに気づかされます。
同じことがあらゆる組織についても言えます。
例えば会社においては、
会社が不当な儲けを企んだりお客様に不義理を働いたりする場合、
社員は一生懸命働くことはできないと思います。
したがって責任ある地位に立つ人、部下を持つ人は、
正しい目的を示せているかを振り返ってみる必要があります。
「正しい大義」とは、
高いパフォーマンスを目指す組織に不可欠な旗印なのです。