五十の手習い
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
GWも終わり、今度は初夏の時期を迎えます。
さて、今回は私の新しく始めた趣味について記します。
自己分析をしますと趣味については、
かねてより、かなりの凝り性かつ飽きっぽい
という傾向があります。
幼い頃は切手収集に凝った記憶があります。
大人になってからはフライフィッシングが一番長く取り組んだ趣味で
20代から10年ほど続きました。
一時期は10数本の竿を揃え、
毛鉤造りの道具から毛鉤の材料となる動物の毛の収集まで
かなり凝りました。
しかしながら、30歳半ばで転職してから
仕事の比重が増えるとともに子育てが本格化したためか、
急に趣味に割く時間が減りました。
ほぼ無趣味状態が今日まで続いており、
唯一継続しているのが35年ほど続けている
推しのアーティストのコンサート参加ぐらいです。
そうして現在。
今年で社長就任から10年目を迎えるとともに
社会人になってから30年目でもあり、
末っ子が大学進学したことも合わさって、
私としては節目を強く感じる年になりました。
そうしたタイミングでようやく始めた趣味はサイクリングです。
他の候補としては、
登山やトレッキング、プレジャーボートなどが上がりましたが、
それぞれに制約があり、サイクリングに決めました。
現在は休みの日は必ずサイクリングに出掛けています。
魅力はいくつかありますが、
まず自分の力を動力源としながらも
思いのほか遠くまでスムーズに移動できることです。
車でのドライブでは、動力は別の機関に頼り、運転手は制御だけですが、
動力も含めて自分が担い目的地に着くのはプリミティブな喜びがあります。
次の魅力は
風を受けながら走ることができる点です。
緑の香りやお店から漏れ出る美味しそうな匂いを
感じながら走ることができます。
もしかしたらバイクやオープンカーと共通する良さかも知れません。
最後に一番の魅力は、
自転車のスピードでしかわからない、
街の情景を味わいながら移動できる点です。
高速で走る電車や車のスピードでは
流れる風景や遠景は楽しめるのですが、
どうしても細かい情報は抜け落ちます。
例えば、お店の店構えや一軒家の庭の設えなど
自転車でしかキャッチできない情報があり、
その情報が店主や住む人の人柄を想起させてくれます。
そんなことをあれこれ想像しながら味わいある時間が過ごせます。
ドローンができてから空撮映像の情報の幅と品質が
大きく変わったのと同じ理屈なのかもしれません。
速いという経済合理性の軸のみではなく、
スローならではの楽しみがサイクリングにはあります。
この先どこまで行ってみようかとか、
ミニベロを積んで旅先でのサイクリングをやってみようとか、
あれこれ計画が膨らんでいます。
加えて凝り性の癖が早くも出始め、
よりフィットした高性能モデルを買ってカスタマイズしよう
とも考え中です。
まさに五十の手習いです。
暮らしに新たな潤いを感じる時間が加わりつつあります。