問題を創る力
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
最近考え続けていることを記します。
このことについて何故だろう?と考え始めたのは
約3年前に校友会の行事があってからです。
私の出身校は、偏差値という序列で見れば
そこそこの位置にあり全国的に名の知れた大学です。
また、校友のほとんどが名の知れた企業に就職します。
しかしながら、卒業後30年を経て集まってみると
キャリアや視座にとても大きな差がついています。
話は変わりますが、昨日ある社員と面談しました。
面談した社員の人質や能力には全く問題がないのですが、
今ひとつ期待値に届かない状況が続いています。
その原因は、自分が望むものがはっきりしない点にあります。
かねてより私は、人生は自分の思考が
現実化するものと考えています。
従って、先の面談した社員は自分が望むものが
はっきりしていないのでそこに向かう行動に出ないままでいます。
行動が伴わないので何も実現することはありません。
社会に出てキャリアビジョンを明確にするということは
先輩などのサポートを受けることはできますが、
最終的には個人の意思決定によってのみ成立します。
もっと単純に言えば、キャリアビジョンを
他人がつくってあげることはできないのです。
そんなことに頭を悩ませていると、
3年前の校友会で感じた疑問と繋がり始めました。
それは、与えられた問題を解くという能力と
自ら問題を設定するという能力は、
全く別物ではないかということです。
キャリアビジョンは自身への問いかけの反芻、
つまりはたくさんの自問自答によってのみ導き出されます。
しかしながら、自問するという習慣がない人は悩む必要がない上に
課題をつくりだせないので成長の機会が著しく減少します。
恐らく、先の校友会で見た状況は正しく自問し続けた人と
そうでない人の差だろうと推察しているところです。
自分が望むものは何か?
そのために取り組まなければならない課題は何か?
その中でも真っ先に優先して取り組む課題は何か?
常に自身に問う、いわば問題を創る力を養うことが肝要です。
そのためには、毎日振り返る時間を
少しでも持つことから始めましょう。