「感情の受け身」
- 会長メッセージ
「感情の受け身」
以前はそんなに多くなかったようなメンタルの病名を
最近よく耳にします。
メンタルの病気の原因は、
その人の周辺の環境や人間関係が影響しているそうです。
数十年前とは比べ物にならないほどIT機器が発達し、
今や幼少時からインターネットが当たり前になっていますね。
SNSやオンラインゲーム、チャットツールなど
直接会わない相手とのやりとりが大半を占め、
言葉というよりは文字で会話しています。
家族環境でみると、
以前の家族といえば、2世帯同居や2~3人兄弟姉妹は当たり前で
兄弟げんかは日常茶飯事でしたし、親からもよく叱られたものです。
それが今は少子化の時代。
核家族化が進み、両親も共働きで、一人っ子も多いようです。
学校や職場も大きく変わりました。
以前の学校の先生は怖い存在でしたし、
職場はとても厳しく指導されていました。
そこから、先生の暴力沙汰やパワハラなど多くの問題があり、
今ではとてもやさしく指導する環境となってきています。
もちろん、以前の環境や人間関係の全てがよかったわけではありません。
それでも、様々な人たちといつも直接言葉を交わす中で
自分にとって厳しい言葉を投げかけられた時や、辛いことが起きた時に、
受け流す力や耐性が徐々にできていたように思えます。
また、自分の心の力だけではなく、祖父母や親、友人や同僚たちなど、
慰めてくれたりやアドバイスしてくれたりと
自分も助けてくれる人たち、寄り添ってくれる人たちがいることも
心のしなやかさを保つ、大切なことだと思います。
こんなことが「感情の受け身」なのだと思います。
皆さんは「感情の受け身」どのくらい会得していますか?