「相手が話し終わらないうちから、自己主張する」
- 会長メッセージ
最終更新日:2023.02.24
「相手が話し終わらないうちから、自己主張する」
よくある話です。自分自身にも、大いにその傾向があります。
相手の話を聞くそぶりをみせながら、
実は、それに答える言葉(ほとんどの場合は反論に)を準備してしまう。
そうすると、相手が発する言葉やそのときの表情に隠れる真実を
感じることなどできません。
加えて、自分が返した言葉に反応した相手の言葉に、
ますます攻撃的になってしまうという悪循環におちいるのです。
また、上位者である者は正論を主張する傾向にあります。
現場には現場の苦労や悩みがあり、
「そんなことは言われなくてもわかってますよ。でも・・・」
ということを聞いてもらいたいはずなのです。
このことが、とりわけ会社組織によくみられる、
上司と部下の大きな「ズレ」を生みだしているのではないかと思うのです。
それでも。
それでもなお「人の話を最後まで聞けない」大人になれない子供っぽい自分が、
ときどき、顔を出してしまいます。
なぜ、「間」が空くことが怖いのでしょう。
自分の中に「確たる何か」を持っていれば、
「間」が空くことへの怖さなど生まれないはずなのに。
じっくり相手の話を聞いたうえで議論した後に、
自分がその議論に負けることを恐れているのだと振り返りました。
同じゴールを目指すための議論であるにもかかわらず、
相手との勝ち負けにこだわってしまう小さな小さな自分がいるのです。
貴方は如何ですか?
「人のふり見て我がふり直せ」
何かのきっかけになればと思い、ささやかなメッセージを贈ります。