知識と経験
- 会長メッセージ
知識と経験
みなさん、自分のこれまでの経験則を頼りにしながら、
自分で欲しい情報、必要な情報を得て、
自分自身を成長させていることと思います。
それはとてもいいことなのですが、
その知り得た知識をどう活かすことができるか、がポイントです。
さらに言えば、その新しい知識を活かすための大元に、
自分自身の理想とするVisionがしっかり固まっているか、
具体的な方向性や計画が定まっているか、
によって新しい知識を活かし、新たな成功体験として
自分の大きな財産にできるかどうかが決まるのだと思うのです。
会社の中でいえば、上司は部下に対して、
会社あるいはその部署の夢や理想像・あるべき姿を明確に示せているでしょうか。
その理想像にたどり着くための具体的な計画を示せているでしょうか。
そして自分の部下に対して、期待する姿や成果を具体的に示せているでしょうか。
そのマイルストーンとしての計画を具体的に共有できているでしょうか。
上司においてこのようなことが曖昧なまま
部下に目標達成や自己成長を求めてもなかなかうまく進みません。
逆に成果が上がり部下の成長が進むのは、
このようなことが明確で、きちんと部下に伝えられている上司といえるでしょう。
もちろん部下のやる気も不可欠なのですが、そのやる気スイッチを押すためにも
上司による組織や個人の夢・理想像の明確化、それに向かう具体的な計画は不可欠です。
そして、そんな上司の姿を見て部下は成長していくものなのです。
新年度のスタートにあたり、皆さんに吉田松陰の言葉を贈ります。
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。
※吉田松陰の言葉
日本経済新聞 2023年3月31日付 私の履歴書 №.30 唐池恒二氏 より引用