ありたい自分
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今日はありたい自分について記します。
きっかけは、TVで放送されていた創業60年の蕎麦屋さんが
閉店するまでのドキュメンタリー番組です。
詳細は割愛しますが、最終日の86歳になる主人の顔は清々しく、
共に働いてきた妻へ感謝する姿に心を打たれました。
私は現在53歳で、人生の折り返し地点は
すでに通り過ぎております。
ですから、まだまだ先のこととはいえ、蕎麦屋さんの主人のように
仕事をどう終えたいのかを考えることがあります。
そして、その先の人生があるとしたら、
どう人生のフィナーレを迎えたいのか想像するようになりました。
20歳の時に読んだドラッカーの著書にあった言葉を
今も繰り返して思い出します。
「君は人からどのように記憶されたいのか?」
この言葉は示唆に富んでいます。
これは、決して死ぬ間際の評価のみならず、
一期一会の出会いにおいて言えることだからです。
1人の人間として、その瞬間、その1日を
どのような心もちで生きてゆくのか?
とても深い問いかけです。
アルスホームの企業理念に「ありたい自分を明確に持とう」
とあり、毎日唱和しています。
しかし、現実としては、ありたい自分が明確な人は
ごく少数のような気がします。
その原因は、恐らくこのフレーズに対して
最終的な人生ビジョンを確定するように求められていると
認識してしまうことにあるのではないでしょうか?
ここはもう少し柔軟に考えて、ドラッカーの言葉が指し示す通り、
時間的な定義を外して考えてみてはどうかと思います。
具体的にいうなら、
「この案件でのありたい姿は何か?」
「この一年でのありたい姿は何か?」
ここまで時間軸を短くすると、少しは何らかの姿が
見えて来るのではないでしょうか?
長期的な自分のありたい姿がなかなか見出せない人は、
時間軸を短くして考えてみるといいでしょう。
そうしたありたい姿をアップデートし続けると、
必ず、より時間軸の長いありたい姿が見え始めます。
いつも申し上げることですが、人生一度きりです。
また、若い人が思うより
ずっと早く人生の後半戦を迎えます。
ふと気づいた時に人生のゴールラインが見えてきて、
その時に後悔しても人生のバックデイトはできません。
現在進めている新卒採用の面接の主要テーマとして、
学生さんにも一生懸命伝えているところです。
「ありたい自分は何か?」
それは、人から与えられるものではなく、
自分で見出すしか方法はありません。
自らの意思決定により、自らが望む人生を歩みましょう。