必要な間
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今回は「間」について記します。
私は、日頃仕事をする中で
スケジュールをびっしりと埋めることはありません。
スケジュールの合間に一息を入れるとともに
必ず次の予定のポイントを確認したり、
全体の流れをイメージしてから次の仕事に取り掛かるようにしています。
また、時代錯誤ですがSNSの類は一切興味がなく、
発信することもなければ見ることもありません。
むしろ、そうしたものは必要最小限に留めて
情報から遠ざかる時間の方を大事にしています。
その理由は単純で考える時間が欲しいからです。
日常の仕事や暮らしの中で測定したことはありませんが、
恐らく情報取得と考える時間は3:7〜2:8ぐらいの比率ではないかと思います。
従って、いつもネット情報に繋がっている人を見ると
情報の洪水に溺れやしないかと不安にさえ思うのです。
使いこなしている方から見ると、
私はいかにも昭和的で非生産的、スローに見えるでしょう。
話は変わりますが、普段仕事をしていて色々な人と面談しますが、
自分の考えを整理したり解りやすく表現することが苦手な人を多々見かけます。
また、何かをこちらから依頼すると
すぐに自分の外に回答や正解を探す人が増えてきています。
自分なりにどの順番でどう解き明かすのか、
考えることをショートカットしてしまうのです。
近い将来、このプロセスもChat GPTが肩代わりしてくれるとなると、
ますます自分で考えるというプロセスを省略する人が増えそうです。
昨今の目覚ましいAI技術の進展を踏まえるならば、
これらの正解を探す力と正解を導く力の二つは
早晩AIの独壇場になるでしょう。
従って、この二つの領域に属する仕事は
AIに置き換えられていくことになります。
高速回転の時代ですが、少しでも「間」を確保して
自分なりに考える習慣を残しておきたいものです。
そうして鍛えた観察力や直観力という領域にしか
人間の役割は残らないかもしれません。
我々一人一人もこれまでの延長線でのアップデートではなく、
新たな再定義とリスキリングが必要な時代ですね。