美点凝視

よく短所は長所の裏返し、とか長所と短所は表裏一体、と言われます。
その人の特性が、時と場合、またそれを見た人の価値観や評価軸によって
長所にもなれば短所にもなるということですね。

経営の神様といわれる松下幸之助氏の言葉に

「長所も短所も天与の個性、持ち味の一面。
うぬぼれず嘆かず大らかにそれらを活かす道を考えたい。」

とあります。

その人の特性を認識し、上手く活かしていくことができれば
本当に素晴らしいことです。

まずは本人が自分の特性をきちんと認識できているか。
そして周りの人達がその特性をきちんと共有できているか。

特に上司や部下、あるいは組織、チームといった関係において、
これらはとても重要なことだと思います。

お互いにそれぞれの特性を正しく理解、共有することで、
その人の特性を活かしあうことができると思うのです。

ただし、ありがちなのは、過去の出来事を元にしたレッテル貼り。

「自分はこうだから」「あの人はああだから」と
そのレッテルを見直すことなくずっと引きずっていては、
その人の本当の特性を理解することはできないでしょう。

どれだけ多角的に自分を、あるいは相手を見ることができるか。

そこから見つけられた特性をお互いに共有し合いながら、
これからの成長に向けてどうしていくかを一緒に考えていきたいですね。