山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

仕事観を育てる―1

  • 社長メッセージ
最終更新日:2023.11.11

皆さんこんにちは。

今回から数回に分けて、
仕事観について考えてみたいと思います。

きっかけは、若手メンバーとの面談において
仕事観が充分に育っていないと気付いたからです。

今後、組織的に育成する仕組みを作る上において、
まず持って自分がどのようなプロセスで
仕事観を育ててきたのか総括しようと考えた次第です。

詳細は割愛しますが、
私は住宅営業として社会人をスタートしました。

ちなみに、自分で望んだ職業ではなく、
その時の事情に翻弄された結果として
やむなくこの仕事を始めました。

当時の住宅業界は、おしなべて研修や教育という概念はなく、
一匹狼がフルコミッションで働いている業界でした。

従って、入社1週間後には名刺だけ持たされて
飛び込み営業に行くことになりました。

毎朝、日報を書いて上司に報告をした後、
夕方までひたすら訪問を続ける毎日でした。

当時は、仕事の理不尽さを感じる心の余裕もなく
営業の仕方も誰かが教えてくれることもなかったので、
徒手空拳の状況で自分なりに仕事の仕方を考えるしかありませんでした。

そうした状況で、入社後3ヶ月であるお客様と出会いました。

商談も初めての経験だったので、
営業として何をするのかも理解できていない状況でした。

そうした視界不良の状況において、
この仕事の面白さに初めて出会うことになります。

それは、設計士が描いたファーストプランです。

初めてプランが出来上がった時の感動は今も覚えています。

それ以降は、受注を頂くという住宅営業の目標より
どんなプランが出来上がるのかという愉しみの方が
自分にとってはるかに大きな仕事の目的となりました。

加えて、形のないものをお客様と対話を通じて
形作っていくというプロセスもまた魅了された面白さの一つです。

幸いなことに、1年も経った頃にはお客様にも恵まれ
天職と思えるようになったことを記憶しています。

振り返ってみれば、全く仕事を検討することなく飛び込んだ住宅業界でしたが、
幸いなことに、早い段階で「好き」が見つけられたことが
仕事観を育むきっかけになったと思います。

まず、最初はそれぞれの専門職で技術者として
一人前を確立する必要がありますが、その第一歩が
仕事において明確な「好き」を見出すことにあります。

好きで夢中になることが、単なる義務感にとどまらない
仕事観を育てていく土壌になるのだと思います。

皆さんは自分の仕事に「好き」が見出せていますか?

これは他人から与えられるものではなく
自分自身で見出すものです。

毎日唱和している我が社の企業理念にも
「仕事の面白さを発見しよう」と明記されています。

まずは日々の仕事に「好き」を探してみましょう。