仕事観を育てる―2
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
前回に続き、仕事観について記します。
前回、仕事の中に「好き」を見出すことが
仕事観を醸成する土壌になると記しました。
次に自分の仕事観のバージョンが上がったのは、
4年目だったと記憶しています。
その頃には、ご契約いただいたお客様も30数件を超え、
営業として充実した日々を重ねていました。
営業として一通りの仕事が完全にできるようになったその頃、
とある傾向があることに気づきました。
それは、請負金額が高ければ高いほど、また値引きが少なければ少ないほど
お客様に喜んで頂けるという事です。
またある時、偶然にも同じ会社の他の店舗で
同じお客様にプランを提案しているということがありました。
結局、そのお客様は私が引き継ぐことになったのですが、
実は、他の営業が提案していた金額は、
私が提案していた金額と約1千万円も低かったのです。
その出来事があって、初めて先に述べた高額物件や
値引きなしのお客様の満足度が高い理由が判りました。
それは、営業の仕事の品質に起因する請負金額は、
営業に対するお客様からの評価そのものだということです。
私の営業としての仕事を評価頂いた結果として、
請負金額が高額化したり値引きが殆ど起きなかったのです。
このことが理解できてから
私の仕事観はワンステージ引き上がりました。
それまでは、出来上がる住宅のワクワク感と
お客様とのやりとりの楽しさ、好成績がもたらす高揚感が
仕事の目的であり、エネルギーの源泉でした。
しかし、この気付き以降は営業の仕事の品質が
お客様の住宅の品質を大きく左右するという
プロとしての責任感を強く認識するようになりました。
従って、仕事観として最高の提案と品質を提供することが
私のマストに切り替わりました。
そういった認識が改まったことによって、
より深くお客様の想いを聞くようになりました。
時には、お客様がご自身のためにならない判断に流されそうだった時には、
強く本気で訴える場面も多々ありました。
また、使命感を帯びた仕事観へと成長することに合わせて、
住宅営業に求められる知識全般について
貧欲かつ広範に学ぶようにもなりました。
プロとして顧客からの絶対的な信頼を得ることが
仕事の目的に置き換わったのです。
社会人として願わぬ形でスタートした私でしたが、
20代半ばを過ぎる頃には自身の仕事に誇りや使命感を感じるとともに
プロ営業としての自己を確立できました。
今から思えば、20代半ばの若造なのですが
寛容なお客様に恵まれて成長することができました。
今も感謝しきりです。
当時、現在とは異なる会社に勤務していましたが、
まさしく当社の企業理念にある「ライフワークとしての使命感を持とう」
という次のステージに上がることができた時期でした。
しかしながら、すぐに更に新たな仕事観へ
バージョンアップしなければならない時期が迫ってくることになります。
次週のブログでは、3回目となる仕事観の変容について触れてみたいと思います。
今回のブログでは「好き」から「使命感」へと
仕事観が成長した背景について記してみました。