微差は大差に
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
今週末は台風が来るそうです。万端の準備を。
さて、この度は私ごとで感じたことを記します。
実は、子供が歯科治療の最中に症状をこじらせ、大変な状況になりました。
丁度1週間前ですが、朝起きてきた息子の顔を見て愕然としました。
こんなにも顔が変形するかと思うほど、頰からオデコまでひどく腫れていました。
目は潰れ、鼻の向きがおかしくなっていました。
我々はビックリして、朝一番で診て頂いている地元の歯医者に駆け込みました。
そこでの歯科医の判断は「想定内です。多分、昨日の薬による作用では無いか?」との事。
しかし、あまりの状況の悪さに驚いていた我々としては、紹介状を書いてもらって、
大きな病院での診察を希望しました。
あいにく、その日は土曜日から始まる3連休の初日で、3日間は薬を飲んで
耐えるしかありませんでした。
ようやく、火曜日に大きな病院で受診できました。
そこで、地元の歯医者では見つけることができなかった病名が判明しました。
我々としては、病名が判明し一安心できたのですが、そこでまた問題がありました。
全身麻酔での手術が必要なのですが、手術予定が混んでいて1ヶ月待つ必要があるとの事。
それまでは、薬を飲んで待っていて下さいとの指示でした。
子供は受験生のため、そのような状態で1ヶ月を耐える事はできないと判断し、
他の一番早く手術ができる病院を探して頂いて、そのまま転院させる事にしました。
その日のうちに次の病院へ駆け込み、診ていただきました。
医師は一言、「酷いですね。即入院して頂き、直ぐに治療を開始します」との判断。
初期治療として、早速、穿刺による排膿治療が施されました。
その後、点滴治療を継続し、入院し3日目にしてかなり顔の腫れは引いてきました。
あとは、術前検査を受けて手術日を待つのみです。
今回の一連の流れを客観的に見てみると、3人の医師が同じ症状を見て下した判断は三者三様です。
① 想定内です。問題はありません。とりあえず薬を飲んで様子を見ましょう。
② 深刻な病状ですが耐えて待って下さい。手術室が空く1ヶ月後に手術しましょう
③ 今すぐ入院して治療を開始し、最短で手術しましょう
こうも違うのかと驚きました。この判断の分かれ目は何か?
まず町医者と大病院を分けたのは、設備の差と医者の知見の差です。
次に同じ大病院で、治療に対するスピードの違いは何か?
恐らくは、医師本人の経験値の差と患者へ寄り添う姿勢の差です。
もっと具体邸に言うならば、患者の辛さをどこまで理解してあげられたかどうか。
そう考えてみますと、我々の仕事にも通底するものがあります。
知識や経験、設備が脆弱で良い家づくりをご提案できないのは論外です。
それと、お客様のニーズに対して、感度高くお聴きし、スピード感溢れる
ジャストミートの提案ができているかどうかを考えてみると、
やはり社員による格差がある事に気付かされます。
(「私、失敗しないので」というお医者さんばかりだといいですね)
今回の子供の治療過程で同じ課題がある事に気付かされました。
お客様に成り代わって、声なき声までも理解してあげる心の姿勢が大事です。
プロとしてお聴きし、気づきを与えることができるレベルの提案を
どの社員でも素早くできるよう、努力を重ねて参ります。
まだまだ努力できる余地が大きいことを痛感した次第です。