山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

求める風景

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.18

皆さんこんにちは。

梅雨本番で蒸し暑くなってまいりました。

私事ですが、最近、住宅建築用地を探しております。

計画自体は子育てが一段落し、一定の見通しが立った時点で計画を確定させるつもりで、
急いでおりません。

住む場所としては、通勤に伴う事故リスクを低減することと、
将来、車がつかえなくなった場合に備えて、公共交通手段を充実させたいとの思いがあります。

必然的に富山市中心部あたりが候補となります。

いくつもの土地を見分する過程で、いろいろ気づくことがあります。

意外と市内中心部あたりでも、すべての公共施設、民間商業施設がバランス良く、
至近にある土地は意外と少ないのが現状です。

この点については現居住地にほとんど不満が無いことに気付かされます。

不満点としては、駅から1.5km ぐらい離れているので、子供の通学が不便なことぐらいです。

次に気づくのが、その土地の背景も含めると、きれいな土地がほとんどありません。

要は、古い隣家が境界ギリギリまで建て込んでいたり、横に高い建築物があって、敷地自体が
のぞき込まれるなど、周辺環境も含めると、およそ満足する土地に出会うことが出来ません。

そうなると、大きな敷地を買って、自分の敷地内で良い環境を実現するしか方法はありませんが
購入費、維持費も高くつき、大変です。

最後に、これは私固有の特性でありますが、新たな発見がありました。

そもそも、視覚的にも、建築環境的にも、のどかな環境を好む自分に気付きました。

もしかしたら、子供時代を過ごした実家の原風景や体験に根差しているのかもしれません。

周囲を田に囲まれ、遠くに毛勝山を眺め、空にはトンビが高く舞う環境で幼少期を過ごしました。

今でも、梅雨時期の稲のむせ返る青臭さや、秋口の稲刈りの匂いが懐かしく感じます。

従って、街中で利便性が高いという条件と、のどかな環境という条件の両方を満たす土地を
探さなければなりません。

いずれの話ではありますが、将来の計画に備えて土地を探す中で、改めて自分が住まいに
何を求めているのかを問いかける良い機会になっています。

(窓からこんな情景が見えて、かつ、公共機関、商業施設が充実しているところはいずこ?)

自分がどう暮らしたいのか?

それは、どう生きたいのか?という問いに直結します。

住まい創りは、自分の人生を定義づける重要なファクターの一つであることに気付きます。

アルスホーム企業理念の筆頭に「創り手も住まい手も、家づくりは人づくり」とあります。

それは、住宅を計画し、建築し、住まう中で、自分自身を新たに発見するという息の長い、
人生を掛けた探求テーマであることを示唆しています。

我々創り手としては、その重要なテーマについて、考え、促し、共有するというプロセスを
施主と歩むことこそが、我々の使命であると考えています。